2016-06-26
さくらのIoT Platformαにも1行でつながり、消費電力が低さ(50mW = 0.05W)が売りのIchigoJam。通常はキーボードを使用するためmicroUSBから5Vを供給しますが、IoTデバイスを想定して、ボタン電池を電源とするシールドをつくって、実験してみました。


こちら完成形。実は一部のキーボードは3Vでも動作するのでボタン電池だけでもプログラミングできちゃいます!(動画 on Vine


ケーブル付きで着脱できるボタン電池「CR2032-1MM2P」をaitendoで発見、1.25mmピッチのコネクタとユニバーサル基板、スイッチ、足長14Pピンソケットを用意。


はじめはコネクタとIchigoJamの電源を直結してみましたが、スイッチがないと不便だったので、スイッチを後付け。はんだは温めなおせば溶けて外れるので、回路の作りなおしも簡単。電源の端子同士は、くっついてしまうと危険なので、心配な時はテスターで道通確認!

CR2032の容量は225mAh程度。50mA消費するIchigoJamだと、4時間くらいもつ計算。最初はキーボードも使って、ボタン電池プログラミングを楽しむこと、23分、キーボードが効かなくなりました。その後放置すること3時間半、ついに電池を使いきったようです。ということで、キーボード無しだと計算通り約4時間、動きそうです。

VIDEOコマンドによるクロックダウン、クロック停止させるWAITコマンド、信号が来るまで停止するSLEEPコマンドを使って、省電力化を図れば、ボタン電池で数ヶ月持つデバイスづくりも夢でありません!
IchigoJamで省エネIoT、動作周波数別消費電流とスリープモード


コネクタ形状が一緒な、リチウムポリマー電池でも動きます!太陽光パネルとうまく組み合わせれば、もっと持つデバイスの実現も!?(リチウムポリマーは危険らしいので、よく調べてから使ってみたいと思います)

一文字間違うだけで全く動かないプログラミングと違って、はんだの量が多少多くても少なくてもなんとかなるアナログ感が楽しい、はんだづけ。


こちらの使い込まれたIchigoJamは、2014年にIchigoJamを使ったプログラミングクラブをスタートした鯖江東小学校の子供が使ってくれていたモノ。microUSBとスイッチが取れてしまっています。


7ピンではんだづけされている、microUSBモジュールは、ニッパーで破壊しながらはんだすいとり線で除去。


スイッチも交換するために、はんだすいとり線を当てて、はんだこてで温め、はんだを除去すると、外れます。 新しいスイッチをはんだづけしてできあがり!(はんだすいとり線などがとっても熱くなるので注意!)


長く使ってくれてうれしい初代プリント基板のIchigoJam。記念に、歴代IchigoJamと並べて撮影。
新基板、7月中には発売できそうです。

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