2014-07-24
IT=Information Technology(情報技術)という言葉の気持ち悪さは、"情報"が主観や時間によって変わるもやもやしたものであることにある。コンピューターが淡々とこなしているのは単なる計算。その数値に価値があろうがなかろうが関係ない。処理しているのは情報ではなく数値で、その数値を情報と認識するのはひとりひとりの利用者である。

この数値にまつわる技術は4つに分類できる。
1. 世の中の事象を数値化する技術(カメラ、センサー、キーボード等)
2. 数値を計算する技術(コンピューター)
3. 数値を送信する技術(有線、無線)
4. 数値を人に表現する技術(3Dプリンタ、ディスプレイ、スマホ、電脳メガネ等)

いずれの技術の進化も著しい中、中核にあるのはコンピューター。その能力について紹介している、75円のコンピューター"LPC810"の計算能力当てクイズ、今日回答してくれた60代くらいの男性の回答は、100万回/秒。こども、若者、ビジネスマンなど今まで聞いた中で一番近い回答。正解は3,000万回/秒。iPhoneで200億回/秒、クラウドを使うと時給1,000円で1兆回/秒もの計算能力を手にできる現代。この道具、活かさない手はない。

オープンデータによって、行政が持つ生活に密着したさまざまな事を自由に使える数値として提供される。既存のデータや、自分のもつデータなどと組み合わせて広がる新しい世界は、日々のちょっとした不満が種だったりする。図書館の座席に取り付けた、小さいセンサーがWebにつながり、JKのライフスタイルが変わるのもその一例。新しいことを始めるには、小ささはむしろ武器となる。

福井県生活学習館、ユー・アイふくい「平成26年度 福井ライフ・アカデミーふるさと学習講座「ふるさとの戦略 ~福井の未来を考える~」の第二回として「オープンデータで始まる新しい町づくり、データシティ鯖江の未来」という講演。オープンデータというあたらしい道具によって広がる新しい社会の可能性と息吹の共有でした。

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