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北陸につながる、滋賀県の交通の要衝「米原」。
まいばら?まいはら?ChatGPTで謎を追いかけた記録。
新幹線の駅は、米原駅(まいばらえき)。
市の名前も、米原市(まいばらし)。
ところが高速道路では、
米原IC(まいはらインターチェンジ)
米原JCT(まいはらジャンクション)
と読む。
なぜ「まいばら」と「まいはら」が混在しているのか?
この謎自体は、これまでにもいろいろな記事で紹介されている。
でも調べていて、もっと気になることを発見。
米原ICも米原JCTも、もともとは「まいばら」だった。
それが2001年、わざわざ「まいはら」に変更されている。
2001年、米原インターに何があった?
まず、「米原駅が地名を読み間違えた」という単純な話ではなさそう。
現在の米原市米原にあたる地域には、かつて米原村があった。
歴史地名資料では「まいはらむら」とされる一方、「まいばら」とも呼ばれていたとの記述もある。
つまり鉄道が来る以前から、
まいはら/まいばら
2つの読みが混在。
さらにおもしろいのが、米原駅ができたときには、行政上の「米原村」はすでになかったこと。
1889年4月1日、町村制施行によって米原村など7村が合併して、入江村が誕生。
その3か月後、1889年7月1日に、
米原駅(まいばらえき)
が開業した。
つまり駅名が決められたころ、自治体はすでに「米原村」ではなく「入江村」。
それでも駅名には古くからの地名「米原」が採用され、読みには当時存在していた2つの読みのうち、「まいばら」が採用された。
なぜ鉄道が「まいばら」を選んだのか、決定的な理由はまだ見つからない。
ただ、
「本当は“まいはら”なのに、鉄道が間違えて“まいばら”にした」
とは言えなさそう。
鉄道開業以前から両方の読みがあったからだ。
米原駅開業後、米原地区は大きく発展。
米原駅は東海道本線と北陸本線の分岐点となり、大規模な操車場も置かれた。
鉄道関係者が集まり、非農家人口が急増。地域史では当時の米原を「典型的近代交通集落」と表現している。
つまり、
米原村 → 入江村になって「米原」の自治体名はいったん消える
↓
米原駅(まいばら)ができる
↓
鉄道の町として米原地区が発展
↓
1923年、入江村が町制施行
↓
自治体名も米原町として復活
1923年11月15日、入江村は町制施行と同時に、
米原町(まいはらちょう)
へ改称。
ここがおもしろい。
鉄道によって「米原」の町が発展し、自治体名まで「米原」に戻ったのに、
駅=まいばら
町=まいはら
と読みは揃えなかった。
どちらかが「間違い」というより、もともと混在していた読みが、鉄道と行政でそれぞれ固定されたと見るのが自然そう。
1980年、北陸自動車道の米原ICが開通。
高速道路側が採用した読みは、
「まいばら」
駅と同じ読み。
当時の自治体は「米原町(まいはらちょう)」なので、
米原町(まいはら)にある
米原駅(まいばら)と
米原IC(まいばら)
という状態。
これも約20年間、そのまま使われ続けた。
ところが2001年6月4日、
米原IC・米原JCT
まいばら → まいはら
と変更された。
| 年月日 | できごと |
|---|---|
| ~1889年 | 米原村。「まいはら」と「まいばら」、両方の読みが存在。 |
| 1889年4月1日 | 米原村など7村が合併、入江村に。自治体としての「米原村」はなくなる。 |
| 1889年7月1日 | 米原駅(まいばら)開業。入江村成立から3か月後。 |
| 1889~1923年 | 鉄道の要衝として米原地区が発展。鉄道関係者が集まり、交通の町へ。 |
| 1923年11月15日 | 入江村が町制施行、米原町(まいはら)に改称。「町=まいはら、駅=まいばら」が共存。 |
| 1980年 | 米原IC(まいばら)開通。高速道路も駅と同じ「まいばら」。 |
| 2001年6月4日 | 米原IC・米原JCTを「まいばら」→「まいはら」へ変更。 |
| 2005年2月14日 | 米原町・山東町・伊吹町が合併、米原市(まいばら)誕生。今度は自治体側が「まいはら」から「まいばら」へ。 |
つまり、
1889年 村が消えた3か月後、駅は「まいばら」
1923年 町として復活した米原は「まいはら」
1980年 ICは「まいばら」
2001年 ICを「まいはら」へ変更
2005年 市は逆に「まいばら」へ
なかなかの迷走っぷり。
ここが今回、一番気になったところ。
米原町が「まいはらちょう」なのは、高速道路が開通した1980年当時から同じ。
それなのに、約21年間使われてきた「まいばら」を、なぜ2001年になって変更したのか?
名称変更は呼び方だけの話でもない。
道路標識のローマ字も、
MAIBARA → MAIHARA
へ変更する必要がある。
ICだけでなくJCTも対象。道路公団内部の資料や交通情報などにも影響するはず。
それなりの手間と費用をかけてでも、
「まいばら」を「まいはら」に変える理由
が何かあったはず。
当時の日本道路公団への問い合わせを記録した資料には、重要な証言が残っている。
道路公団によると、もともとは「マイバラ」と呼んでいたが、
米原町から「マイハラと濁らずにしてほしい」と要望があり、変更した
とのこと。
つまり道路公団が自主的に読みを整理したのではなく、
米原町側から変更を求めた
らしい。
となると、次の疑問。
誰が言い出した?
そして、
なぜ2001年?
さらに不思議なのがJR米原駅。
もし米原町が、
「米原は“まいはら”と読むべきだから、“まいばら”を直したい」
と考えていたのなら、高速道路以上に気になりそうなのが、
米原駅(まいばら)
全国的な知名度では圧倒的に駅のほうが高い。
ところが今回調べた範囲では、米原町がJRに、
「米原駅を“まいはら駅”に変更してほしい」
と求めた記録は見つからない。
しかも「まいはら鉄道フェスティバル」というイベントが、米原駅周辺で1990年代から開催されていた。
つまり、
「まいばら駅」で「まいはら鉄道フェスティバル」
当時の米原では、
町=まいはら
駅=まいばら
という使い分け自体には、それほど違和感がなかったのかもしれない。
だとすると、なおさら、
なぜ高速道路だけ変える必要があった?
2005年、米原町、山東町、伊吹町が合併。
新しい市の名前は「米原市」。
読みは旧米原町の「まいはら」ではなく、
米原市(まいばらし)
全国的に知られた「米原駅(まいばら)」と同じ読みになった。
その結果、
2001年
高速道路:まいばら → まいはら
と変更したわずか4年後に、
2005年
自治体:まいはら → まいばら
という逆転。
現在は、
米原市=まいばら
米原駅=まいばら
米原IC=まいはら
米原JCT=まいはら
さらに旧来の地名としての米原は「まいはら」なので、
米原市米原=まいばらし まいはら
ややこしい!
ここまで調べて、知りたいことはかなり絞られた。
なぜ、約21年間「まいばら」で使われていた米原IC/JCTを、2001年になって「まいはら」へ変更したのか?
そして、
その変更を最初に提案したのは誰?
探しているのは、例えばこんな資料。
特に、町から道路公団への要望書が残っているなら見てみたい。
そこには、
誰が、どんな理由で変更を求めたのか
が残っているかもしれない。
そしてもうひとつ。
米原駅についても「まいはら」への変更を検討したことはあった?
2001年前後の事情をご存じの方、当時の資料をお持ちの方、ぜひ教えてください!
「まいはら」と「まいばら」。
たった一つの濁点を追いかけていたら、まだ答えの見つかっていない謎にたどり着いた。
links
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- 名神「米原JCT」何と読む?「まいばら」ではありません! じゃあ「よねはら」!?…歴史に振り回された「謎の地名」の真相は - くるまのニュース
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