2026-10-04

北陸につながる、滋賀県の交通の要衝「米原」。
まいばら?まいはら?ChatGPTで謎を追いかけた記録。

新幹線の駅は、米原駅(まいばらえき)。
市の名前も、米原市(まいばらし)。

ところが高速道路では、

米原IC(まいはらインターチェンジ)
米原JCT(まいはらジャンクション)

と読む。

なぜ「まいばら」と「まいはら」が混在しているのか?

この謎自体は、これまでにもいろいろな記事で紹介されている。

でも調べていて、もっと気になることを発見。

米原ICも米原JCTも、もともとは「まいばら」だった。

それが2001年、わざわざ「まいはら」に変更されている。

2001年、米原インターに何があった?

昔から「まいはら」と「まいばら」が混在

まず、「米原駅が地名を読み間違えた」という単純な話ではなさそう。

現在の米原市米原にあたる地域には、かつて米原村があった。

歴史地名資料では「まいはらむら」とされる一方、「まいばら」とも呼ばれていたとの記述もある。

つまり鉄道が来る以前から、

まいはら/まいばら

2つの読みが混在。

さらにおもしろいのが、米原駅ができたときには、行政上の「米原村」はすでになかったこと。

1889年4月1日、町村制施行によって米原村など7村が合併して、入江村が誕生。

その3か月後、1889年7月1日に、

米原駅(まいばらえき)

が開業した。

つまり駅名が決められたころ、自治体はすでに「米原村」ではなく「入江村」。

それでも駅名には古くからの地名「米原」が採用され、読みには当時存在していた2つの読みのうち、「まいばら」が採用された。

なぜ鉄道が「まいばら」を選んだのか、決定的な理由はまだ見つからない。

ただ、

「本当は“まいはら”なのに、鉄道が間違えて“まいばら”にした」

とは言えなさそう。

鉄道開業以前から両方の読みがあったからだ。

鉄道の町「米原」が発展

米原駅開業後、米原地区は大きく発展。

米原駅は東海道本線と北陸本線の分岐点となり、大規模な操車場も置かれた。

鉄道関係者が集まり、非農家人口が急増。地域史では当時の米原を「典型的近代交通集落」と表現している。

つまり、

米原村 → 入江村になって「米原」の自治体名はいったん消える
↓
米原駅(まいばら)ができる
↓
鉄道の町として米原地区が発展
↓
1923年、入江村が町制施行
↓
自治体名も米原町として復活

1923年11月15日、入江村は町制施行と同時に、

米原町(まいはらちょう)

へ改称。

ここがおもしろい。

鉄道によって「米原」の町が発展し、自治体名まで「米原」に戻ったのに、

駅=まいばら
町=まいはら

と読みは揃えなかった。

どちらかが「間違い」というより、もともと混在していた読みが、鉄道と行政でそれぞれ固定されたと見るのが自然そう。

米原ICも最初は「まいばら」

1980年、北陸自動車道の米原ICが開通。

高速道路側が採用した読みは、

「まいばら」

駅と同じ読み。

当時の自治体は「米原町(まいはらちょう)」なので、

米原町(まいはら)にある
米原駅(まいばら)と
米原IC(まいばら)

という状態。

これも約20年間、そのまま使われ続けた。

ところが2001年6月4日、

米原IC・米原JCT
まいばら → まいはら

と変更された。

米原「まいはら・まいばら」年表

年月日 できごと
~1889年 米原村。「まいはら」と「まいばら」、両方の読みが存在。
1889年4月1日 米原村など7村が合併、入江村に。自治体としての「米原村」はなくなる。
1889年7月1日 米原駅(まいばら)開業。入江村成立から3か月後。
1889~1923年 鉄道の要衝として米原地区が発展。鉄道関係者が集まり、交通の町へ。
1923年11月15日 入江村が町制施行、米原町(まいはら)に改称。「町=まいはら、駅=まいばら」が共存。
1980年 米原IC(まいばら)開通。高速道路も駅と同じ「まいばら」。
2001年6月4日 米原IC・米原JCTを「まいばら」→「まいはら」へ変更。
2005年2月14日 米原町・山東町・伊吹町が合併、米原市(まいばら)誕生。今度は自治体側が「まいはら」から「まいばら」へ。

つまり、

1889年 村が消えた3か月後、駅は「まいばら」
1923年 町として復活した米原は「まいはら」
1980年 ICは「まいばら」
2001年 ICを「まいはら」へ変更
2005年 市は逆に「まいばら」へ

なかなかの迷走っぷり。

なぜ21年経ってから変えた?

ここが今回、一番気になったところ。

米原町が「まいはらちょう」なのは、高速道路が開通した1980年当時から同じ。

それなのに、約21年間使われてきた「まいばら」を、なぜ2001年になって変更したのか?

名称変更は呼び方だけの話でもない。

道路標識のローマ字も、

MAIBARA → MAIHARA

へ変更する必要がある。

ICだけでなくJCTも対象。道路公団内部の資料や交通情報などにも影響するはず。

それなりの手間と費用をかけてでも、

「まいばら」を「まいはら」に変える理由

が何かあったはず。

変更を求めたのは米原町

当時の日本道路公団への問い合わせを記録した資料には、重要な証言が残っている。

道路公団によると、もともとは「マイバラ」と呼んでいたが、

米原町から「マイハラと濁らずにしてほしい」と要望があり、変更した

とのこと。

つまり道路公団が自主的に読みを整理したのではなく、

米原町側から変更を求めた

らしい。

となると、次の疑問。

誰が言い出した?

そして、

なぜ2001年?

「まいばら」が問題なら、米原駅は?

さらに不思議なのがJR米原駅。

もし米原町が、

「米原は“まいはら”と読むべきだから、“まいばら”を直したい」

と考えていたのなら、高速道路以上に気になりそうなのが、

米原駅(まいばら)

全国的な知名度では圧倒的に駅のほうが高い。

ところが今回調べた範囲では、米原町がJRに、

「米原駅を“まいはら駅”に変更してほしい」

と求めた記録は見つからない。

しかも「まいはら鉄道フェスティバル」というイベントが、米原駅周辺で1990年代から開催されていた。

つまり、

「まいばら駅」で「まいはら鉄道フェスティバル」

当時の米原では、

町=まいはら
駅=まいばら

という使い分け自体には、それほど違和感がなかったのかもしれない。

だとすると、なおさら、

なぜ高速道路だけ変える必要があった?

そして、わずか4年後……

2005年、米原町、山東町、伊吹町が合併。

新しい市の名前は「米原市」。

読みは旧米原町の「まいはら」ではなく、

米原市(まいばらし)

全国的に知られた「米原駅(まいばら)」と同じ読みになった。

その結果、

2001年
高速道路:まいばら → まいはら

と変更したわずか4年後に、

2005年
自治体:まいはら → まいばら

という逆転。

現在は、

米原市=まいばら
米原駅=まいばら
米原IC=まいはら
米原JCT=まいはら

さらに旧来の地名としての米原は「まいはら」なので、

米原市米原=まいばらし まいはら

ややこしい!

2001年、米原インターに何があった?

ここまで調べて、知りたいことはかなり絞られた。

なぜ、約21年間「まいばら」で使われていた米原IC/JCTを、2001年になって「まいはら」へ変更したのか?

そして、

その変更を最初に提案したのは誰?

探しているのは、例えばこんな資料。

  • 米原町から日本道路公団への名称変更要望書
  • 米原町役場内の起案・決裁文書
  • 2000〜2001年ごろの米原町議会会議録
  • 当時の「広報まいはら」
  • 日本道路公団側の名称変更資料
  • 当時の町職員、町議、道路公団関係者の証言

特に、町から道路公団への要望書が残っているなら見てみたい。

そこには、

誰が、どんな理由で変更を求めたのか

が残っているかもしれない。

そしてもうひとつ。

米原駅についても「まいはら」への変更を検討したことはあった?

2001年前後の事情をご存じの方、当時の資料をお持ちの方、ぜひ教えてください!

「まいはら」と「まいばら」。

たった一つの濁点を追いかけていたら、まだ答えの見つかっていない謎にたどり着いた。

米原年表オープンデータ on GitHub

links
- 「米原」駅は「まいばら」高速道路は「まいはら」…なぜそうなった? 正しいのは… - 乗りものニュース
- 名神「米原JCT」何と読む?「まいばら」ではありません! じゃあ「よねはら」!?…歴史に振り回された「謎の地名」の真相は - くるまのニュース
- 名神高速「米原JCT」の「意外な読み方」とは!? 実は「まいばら」じゃなかった…歴史に振り回された「深い理由」とは - くるまのニュース
- 米原は「まいばら」?「まいはら」? ガチャコン旅10 - 日本中の駅を旅する 駅と駅舎のブログ
- 東名阪大紀行2022(13)~「まいはら」と「まいばら」~ - かずとらべる
- 米原は「まいばら」と「まいはら」どっちなのか問題 - もんどんごブログ
- 米原市の読み方 - 米原市

2026-09-25

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links
- メディナを - 公式ウェブサイト Visit Saudi

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