担当したのは初対面ランチと基調講演の後のアイスブレイク。題して、
「日常に潜む革新のタネ 〜不満を楽しいに変えてみた〜」
30年前のパソコンを1,500円で実現できるほど、コンピューターが超低価格になった現代。
今後のWebは、PCやスマホの枠を飛び出し、あらゆるモノをつないでいきます。
(ひとつひとつの食材がネットにつながる未来の冷蔵庫のプロトタイプ by House 3)
課題だらけのこの社会、未来をつくる子どもたちにぜひ持って欲しいスキル、ものづくり力。
Challenge → Tool → Show → Challenge → Tool ...
課題をツール(アプリ)を考え、実際つくって、見せて試して、新しく見えた課題を受けて改良!
人類が積み上げてきたさまざまなツールを使えば、驚くほど簡単です。
量から質へと変わるWeb。オープンデータは誰もが自由に素材としてつかえるデータとして、あらゆるものづくりを強力にサポートしてくれます。
見つけようオープンデータの証「CC BY(クリエイティブ・コモンズ・表示)」マーク!
ワークショップは、個人課題、一人ひとりが思う日常の不満を付箋紙に書いてもらうところからスタート。
次にドラえもんになったつもりでその課題を解決してくれる「道具」を頭のポケットから取り出します。
一人ひとりの道具を備えたら、早速グループワーク「ものづくり」セッション。
Show(展示会)までに残された時間は1時間半。用意した道具を駆使したステキな発表をしてみましょう!
道具一覧
1. こどもパソコンIchigoJam はんだづけ組み立てキット(はんだごてなど付き)
2. 組み立て済みIchigoJamとかんたん説明書(英語版)と教科書
3. レゴマインドストーム(EV3)
4. 模造紙とペン
小松サマースクールではグループをHouseと呼び、全12House、高校生5人と日米大学生3人の8人、1House。
それぞれリーダーを決めたり決めなかったり、意見を集約したり、ばらばらに進めたり、役割分担、サポートの仕方、それぞれ思い思いに取り組んでもらいました。
ハンダ付けをモクモクとこなす人、話し合いながらレゴで外形をつくる人、模造紙にかわいい絵を描く人。小松サマースクールのテーマは「多様性」、正解なんてものはないのです。
好きな道具を好きなように使ってもらって、発表の時を迎えます。
次はShow「展示」セッション、自由に見て回ってもらう予定を変更して、PCN松田さんにHouse毎にインタビューする形で発表してもらいました。
みんな朝は苦手なようで、目覚まし用の道具が多めです!
House 1 Refreshing morning!!
不満:目覚ましに無理やり起こされるのが嫌
気持よく起きられるアプリ
アピールポイント「さわやか、元気がでる曲、楽しく起きよう」
IchigoJamプログラム、元気が出る曲をPLAY文で作成!ボタンを押すと止まります。
はじめてのプログラミング、楽しんでくれてうれしかった!
House 2 noteTaker
不満:夏休みの課題が多すぎる(大きな図形を描くのが面倒)
手で小さく描くと、大きな図形にしてくれるロボット&プログラム
IchigoJamプログラミングでお絵かきアプリができてました(Cキーでクリア機能も!)
子どもの課題は、子どもが解決するしかありませんね!ナイス着眼点!
House 3 Please Cook Quickly
不満:冷蔵庫の食材、賞味期限が切らしちゃう
賞味期限の一週間前にお知らせしてくれる。
将来的には入れた瞬間、賞味期限を読み取ってくれる。
今回の会場一番人気での優勝プラン、レゴで作った冷蔵庫にIchigoJamが格納されてデモプログラムの動作まで!
House 4 とび君
不満:人生ゲームの駒を動かすのが面倒くさい
羽がついてる人生ゲームのコマ、サイコロの目に合わせて自動で動いてくれる。
サイコロを振るプログラムを作ってくれました。
当初、目立った不満がなく、それぞれ思い思いに絵を描いた上で発表につなげるという斬新な進行!
House 5 awesome NAP APP
不満:電車で乗り過ごしてしまう
到着ちょっと前に叩いて起こしてくれる道具
駅名を選択すると、それに合わせた時間経過後音を鳴らすプログラムを開発!
レゴで、ぐるぐるまわして叩く機構も実装、いいデモンストレーションでした!
こちらが駅名を番号で指定して、一定時間待って、音を鳴らすIchigoJamプログラム!
House 6 メガネ型、目覚まし時計
不満:朝、起きられない
使用者に気持よく起きられるよう、寝たことを検知し1.5時間周期で起こしてくれるメガネ
曜日毎に何時におきるか設定しておくというのが、学生らしい課題です。
レゴでメガネを実装!いいね!
House 7 ゴッドハンドクラッシャー
不満:朝、起きられない
朝起きれない時にむりやり起こしてくれるアプリ
ステージ1 朝を画面で通知してくれる
ステージ2 おきれなくなった場合、顔に痛そうなボールをおとす
ステージ3 それでも起きない場合、ロボットアームがが顔をつまむ!
たんたんとステージが上がっていくプログラムで、レゴでつくった痛そうなクラッシャー装置の恐ろしさが際立ってました。
House 8 ビン太郎
不満:受験生なのにうとうとしてしまう自分
体温を感知して、眠たくなってたらビンタしてくれる道具
ストイックだけど共感呼ぶ仕組みがステキで、2番人気。名前の付け方も大事なんです。
ものづくりも、自分の子ども同様、ステキな名前を付けて、かわいがってあげましょう!
House 9 関記 -KANKI-
不満:単語が覚えられない
覚えたい単語をイメージと合わせて検索、暗記できるアプリ
国際的な小松サマースクールならではのネタと、画面デザインを創りあげたところがすばらしい!
イメージと合わせていろんな言葉を覚えて、世界どんどん広げちゃいましょう!
アプリはひと目見て伝わることがすごく大事、どんどんアプリを絵にしてみるといいですよ!
House 10 ごみをワケルくん
不満:リサイクルしない人がいる
色センサーでモノを判別し、自動的に分別してくれるロボット
センサーの代わりに20秒間に押すボタンの回数で、分別するデモプログラムも作成!
短いワークショップ、全部をつないで完璧なものを創るのは不可能ですが、伝わるものは創れます。ナイス機転!
House 11 逃げる目覚まし
不満:目覚ましが何回なっても起きられない
目覚ましが鳴ると同時に逃げていき、追いかけないと止められない、タイヤがついた時計。
画面内を動いていって、ボタンを押すと戻ってくるシミュレーターをプログラミングしてました!
朝、起きるコツ、明日の楽しみを寝る前に思うこと。毎日、楽しい遠足前気分で眠りましょうw
House 12 Pair Wizard
不満:靴下のもうひとつが見つからない
持ってる靴下をスキャンし、部屋を移動して探してもってきてくれるロボット
ニッチでピンポイントな悩みがいい感じです!
道具=ロボットと言い換えて考えてみると、手軽に楽しくなれそうですね!
優勝したHouse3に、IchigoJamのたいけんセットを、またメンバー全員、IchigoJam完成版と教科書をプレゼント! 他のHouseの人も、もし気になる人いれば、遊びにいってくださいね! どのHouseのアプリ・ロボット・道具もステキです!似たようなアイデアがあろうがなかろうが、つくったもの勝ち、広めたもの勝ち! じゃんじゃん創って発表する楽しさを知ってもらえればうれしいです。
晩御飯、楽しくご一緒させてもらいました。
では、小松サマースクール、ぜひ全日程しっかり楽しんでください!