2013-12-15
起動確認までできた20年前の愛機、MSXturboR(エムエスエックス・ターボアール)、調子の悪い電源回路を回避するため、ファミコンのようについているスロットを使って修理した記録。スロットの端子にある+12/-12/+5/GNDをAT電源から接続することで完動を確認!MSX BASICは今でも手軽に創って遊べるコンピューターとして通用しそうだ。


MSX用空スロットが売っていればよかったが、そんなものはなく、似ているものということで懐かしのISAバスがぴったり来るのではないかと思い、ヤフオクでISAバス接続のモデムのジャンクを購入。2.54mmピッチがぴったり!ただ、サイズが大きく、ちょっとはみ出る。


ということで、110円マイコンカットにも使った、ノコギリに登場してもらい、カット。


テスターで接点同士のつながりが無いことを確認。


電源からのピンをさせるようにピンソケットをはんだづけ。


スロットにぴったり刺さる。MSXスロットのピン配置は、「MSXカートリッジスロット端子表」を参考させてもらった。上段は右端から-12V/+12V、下段は右端から2か3番目に5V、4か5番目にGNDを接続する。(5VとGNDだけでも起動したが、音がでない)


AT電源側は、せっかくなので汎用的な電源として使うことも想定したピンを作成。適度な大きさの基板に使える電源線・信号線を集約。各信号線は色分けされていて分かりやすい、紫:待機用5V、黒:GND、緑:電源供給入力信号(GNDでON)、赤:5V、青:-12V、黄:+12V、オレンジ:3.3V、灰:電源安定化出力信号(5Vで安定)。とりあえず、緑と黒はジャンパでつないで、すぐに電源が入るようにしておく。


AT電源は出力が大きく、ショートさせてしまうと燃えたり、爆発したり危険なため、はんだづけ後のチェックを慎重に行い、ホットボンド(グルーガン)で固めておく。


すっきりした、AT電源とMSXとの接続。問題は、AT電源のファンの回る音がうるさいこと。もう少しコンパクトな電源を探してみよう。


無事動作。1,000回は見たであろうMSXturboRの起動画面。YouTubeで探してもなかったので記念にアップ。


タイピングの感覚を懐かしみながら、ひさびさにMSX BASICでプログラミングしてみました。こちら、四角いスプライトを定義して、カーソルで上下左右に動くようにした、ゲームの基本形。20年たってもプログラミングの基礎は一緒、今でも子供にMSXでプログラミング教室だってできそうだ。


その頃のデータが入っているフロッピーディスク。2DDという規格で720KBしか入らない。昔のまま、大量に残っている。ディスクドライブの調子が悪く、時々しか読み取ってくれないので、これもいずれなんとかしたいところ。

中学校3年生で福井に引っ越してきて、修学旅行が終わってしまっていたことの引き換えに買ってもらい、高専1年生の時、フル活用した思い出のコンピュータ、MSXturboR。20年経っても楽しさは色褪せてない。

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