create every day - 福野泰介の一日一創

IchigoJamではじめる電子工作 / Arduino、Raspberry Piとの比較

2015/05/17 23:55:00
#maker #IoT #rasppi 

ワンボードマイコンという、1枚基板でシンプルな電子工作用のコンピューターが数千円で購入できるようになり、あらゆるモノがインターネットにつながろうとする現代、電子工作とプログラミングはものづくり好きには必須スキル。

とはいえ、モノに組み込むために作られたコンピューターチップ、マイコンの開発環境を準備するのはちょっと大変でした。その敷居をぐっと低くしてくれたのが Arduino。また、低価格スマホの副産物として登場した超低価格PC Raspberry Pi によって、PC向けの資産を活かした開発もできるようになり、電子工作の自由度がぐっと広がりました。

そんな楽しい「インターネット電子工作ものづくり」への敷居を更に下げる IchigoJam(イチゴジャム)。電子工作界のハローワールド、エルチカ(LEDをチカチカさせる)を紹介します。


LEDを用意して、短い方をGND、長い方をOUT1に入るように挿し込みます。(レジンでつくったオリジナルLED


このようなシンプルなプログラムを書いて、RUN で差し込んだLEDが点滅!
ESCで止めて、WAITのあとの数を小さくすれば速く、大きくすればゆっくりになります。

OUTコマンドはピン番号と1か0でONかOFFをコントロール。
WAITコマンドは"待て"の意味で、1/60単位で指定します。
GOTOコマンドで次に実行する手順番号(行番号と呼ぶ)を指定することでくりかえします。

今回はLEDにつないだ電気信号、モーター制御につなげば車やロボットのコントロール、ディスプレイにつなげば映像に、スピーカーにつなげば音になります。


チカチカさせるLEDの他、家庭用のテレビ、ビデオケーブル、PS/2キーボード、microUSB電源だけご用意ください。


IchigoJam, Arduino, Raspberry Pi の比較
開発に初心者用プログラミング言語BASICを採用し、難易度がぐっと低く、パソコンが不要なのが特徴です。自分で組み立てることから始めると愛着も沸くのでおすすめ!ネットワークはありませんが、konashiへの接続や、外付のボードをつなげばOK!

FOR/NEXT、パターンジェネレーター、マシン語I2Cなど、強力になったIchigoJam BASIC ver1.0.0、まもなくリリースです!(開発版ベータはすでに公開中です)
- IchigoJam

IchigoJam vs Raspberry Pi / 手軽さで勝負!

2014/05/18 23:55:00
#IchigoJam #rasppi 

すべてのこどもにプログラミングするきっかけを!

IchigoJam、いい感じの仕様に落ち着いてきました。IchigoJam-FANの方々のご協力もあり、ver0.7.5の公開を本日迎えました(最新BASICリファレンスはこちら)。

LPC1114のDIPパッケージという、ピン間隔が広いマイコンを使っているため、ブレッドボード上で組み立てたり、ハンダ付けすることも簡単です。秋月電子や、マルツパーツ館など、入手性も良いので、プログラミングからロボット制御へのステップアップにも使ってもらえそうです。

ここで一旦、ライバルRaspberry Piとの比較をしてみます。


左)IchigoJam 右)Raspberry Pi Model B (こども用として有名)

IchigoJamRaspberry Pi Model BIchigoJamコメント
価格$15$35より安く!
キーボードPS/2USB市販キーボードでok
映像出力ビデオ
テキスト出力のみ
288x216px (36x27文字)
ビデオ/HDMI
1920x1080px
リビングで使えます
音声出力-ステレオ/HDMI対応検討中
汎用入出力UART, IN x 4, OUT x 4UART, GPIO x 8, I2C, SPI簡単なロボット制御できます
SDカード不要必要買ってすぐに使えます!
ネットワーク-LANポートつながらないので安心!
消費電力最大1W3.5W省エネです
電源5V(microUSB)5V(microUSB)手頃なスマホ用の充電ケーブルでok
OSIchigoJam BASICDebian / Fedora / Arch Linuxなど(設定必要)設定用のパソコンも不要で、電源入れるだけで即使えます
メモリ4KB512MB13万分の1しかありませんが動きます
周波数48MHz700MHz15分の1しかありませんが動きます
プログラミングBASIC
リファレンス
Scratch / Python etc...選択肢は少ないほうが迷いなく始められる?
教材少ない多い一番の課題!充実させていく予定

※2015.3.30追記、当時の解像度 296x216px(37x27文字)を現行に合わせ修正

ブレッドボード版(1,500円+送料)に加え、上記写真にあるようなハンダ付けしたバージョン(2,500円+送料)の提供も開始しました。数に限りがありますので、ほしい方はお早めに!

提供 IchigoJam
- ブレッドボード版 - コンピューターのかんたん組み立て実験
- ハンダ付け版 - 角丸基板にコンパクトに実装したもの

追加情報
- IchigoJam-FAN - 気になる方向け、Facebook公開グループです
- ichigojam.net - IchigoJam公式サイト
※ブレッドボード版は、現在PCNなどにて販売しています(ブレッドボード版IchigoJam

ものづくり魂に火をつけろ!鯖江ものづくり博2013

2013/10/20 23:15:00
#maker #rasppi #lpc1114 

さばえものづくり博覧会に行ってきました。村田製作所やタイヨー電子の最先端技術から、福井高専の自然エネルギー発電や電気自動車などのチャレンジ、漆器・木工・繊維・越前和紙など伝統技術、エンツォフェラーリなどデザインした奥山清行氏によるメガネ、梵やよしむらおかきなど、多様な"ものづくり"に一気に触れることができました。


(Facebookアルバムへ)

いろいろ見ると、つくりたくなりますね!ということで、昨日の続きとして、赤外線リモコン信号を解析するデバイスをマイコンLPC1114でつくって、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)につないでみました。時間にシビアでリアルタイム処理が必要かつ軽い処理は、マイコンが便利です。シリアルで信号を出力するようにしたので、Raspberry Piだけでなく、USB経由でPC/Mac/Android、konashi経由でiPhone/iPadとも接続できます。

ものづくり博を見てきたばかりなので、ケースは木にするかプラスチックか、漆器で蒔絵、服に埋め込むなんてものもありかなぁと、想像もより具体的に考えられて楽しいです。こういうイベントなどを機に、子供からシニアの方まで、ものづくり魂に火がついちゃうといいかも!鯖江は宝の山です。

マイコンとPCの隙間を埋める Raspberry Pi

2013/10/19 23:15:00
#maker #rasppi 

先日使い始めたRaspberry Piは、マイコンとスマホの隙間を埋めるかもと、いろいろ実験してみました。まずはGPIO(General Purpose Input / Output、何にでも自由に使える入出力のこと)を使って、ハードウェア界の"Hello World!"(ソフトウェアの世界では、最初に作るプログラムが"Hello World!"と表示する)のLチカ(エルチカ)ことLEDのチカチカ点滅から。

まずディスプレイ、キーボード、LANケーブルをつなぎ、"sudo raspi-config"で、ネット越しから操作できるsshの設定だけすれば、あとは手元のPCを使って手軽に実験できて便利です。ブレッドボードに抵抗とLEDを挿し、このあたりを参考に、実験してみると無事Lチカ完成。

せっかくなので、無線LANアダプタを買ってきて、モバイルバッテリーと合わせて使い、完全スタンドアローンにしたものがこちら、上の写真。コンパクトさはAndroidやmbedには適わないながらもなかなかのもの。さすが、linuxそのもの、いろいろなライブラリをさくっとダウンロードし使える自由度はいい。(無線LANアダプタの設定、wpa_supplicant.conf はSSIDステルスの場合 scan_ssid=1、暗号方式はTKIPと指定などが必要で少々はまる)

Raspberry Pi、自由に使える入出力が少なく、アナログ入力が扱えない、時間にシビアな処理に弱い(?)ので、マイコンとの連携が良さそう。ということで、マイコンとの接続用のシリアル通信をループバックでの実験成功。(/etc/inittab を編集し、ttyAMA0の使用を止めておくのがポイント)

Raspberry Piは、iPhone、Androidとの接続と違って、常設しておくセンサーや、ガジェットを創るのに便利そう。ネットワークがない場所でも自律して動かし続けられるように、FOMAのUSB通信モデムの接続も試してみようと思います。新しいものは、とりあえず実際試してみるのが一番ですね。

MSXの再来となるか?低価格パソコン、Raspberry Pi

2013/10/12 21:50:00
#KidsIT #make #rasppi 

$35という低価格を実現した名刺サイズのパソコン、Raspberry Piを試してみました。日本では、4,000円ちょっとで手に入ります(at Amazon)。

このRaspberry Piがもともと教育目的でつくられており、Linuxであれば、入門から本格的な開発まで1台のハードウェアでシームレスに使える可能性があることから、こどもに関心をもってもらう初めてのパソコンとしてありかもと、試してみた結果を紹介します。

まずは、こども向けやシニア向けのプログラミング教室に使っている、かんたんプログラミング環境"progrun"、多少遅いながらも、標準で搭載されているブラウザでちゃんと動きました。

次に、MITで開発されたこども向けプログラミング環境"Scratch"も入っていたので、少し触ってみた様子がこちらです。自分で描いた絵がさくっとアニメーションさせられるところが楽しいのかもしれません。

Raspberry Pi、マイコンと同様、外部と接続する端子がありながらも、普通のLinuxが動作する小型パソコンであるため、開発言語の選択肢が広いことで、最近のハードウェアを自分で創ってしまうMake関係で盛り上がっていることは知ってはいました。ですが、個人的には小ささやネット接続ではスマホ、小型でいえば110円マイコンという選択肢があるため興味が持てないでいたのですが、これはこれで違った楽しみ方ができそうです。下記、感想まとめです。

- 良い点
Linuxが動作するので、いろんなソフトウェア資産を活かせる
コンパクトで安価に外部端子が扱えるのでフィジカルコンピューティングの人気にプラスかも?
Raspberry Piに接続する赤外線発信デバイスなどの外部デバイスは人気でるかも?

- 悪い点
SDカードを使ってのOSインストールに手間がかかる(子供には難しい)
ディスプレイ、キーボード、マウスが別に必要でトータルコストは高い
パソコンとしてはスペックが低く、サンプルゲームでの感動が薄い
スマホ+クラウドの組み合わせでカバーできる点が多そう

参考リンク
- 「25ドルのコンピュータがあればで子供達が遊べる」~エベン・アプトン氏・Raspberry Pi財団設立者:ITpro

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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この作品は「Creative Commons — CC BY 4.0」の下に提供されています。
CC BY 福野泰介 - Taisuke Fukuno / @taisukef / high-res profile image