2016-02-21
PCNサミットでの大橋さんの基調講演でも触れられたコンピューターの発展とMIDIの意外な関係。

歴史を紐解くとその関係は必然で、ラジオやテレビなどマスメディアとともに届く音楽に誰もが夢中になる中、新技術としてのコンピューターを積極的に採り入れたYMOがありました。 持っていたパソコンMSX turboRのMIDI端子に、譲ってもらった中古MIDI音源をつなぎ、家で鳴った感動、覚えてます。

音楽の楽しさを演奏テクニックなしに味わえるコンピューターミュージック。
まずは超シンプルなドラムマシンで遊んでみましょう。

1 BPS 31250:K=INKEY():IF K=0 GOTO 1 ELSE ?CHR$(#89,N,0,#99,K,127);:N=K:GOTO 1

プログラムは1行!
こちらを参考にIchigoJamと楽器をつないで、MIDI楽器の電源ON、そしてRUN!
あとはいろいろキーボードを押して演奏を楽しみましょう。


「IchigoJam x SC-88 Pro」 - IchigoJamからの接続はたった2本の線(RXD/VCC)

こちらは同じプログラムをわかりやすく書いたもの。

1 'MIDI DRUM PAD 10 BPS 31250 20 K=INKEY():IF K=0 GOTO 20 30 ?CHR$(#89,N,0,#99,K,127); 40 N=K 50 GOTO 20

10ch(=#99 10chノートon / #89 10chノートoff)がドラム音源、35以上81の47音が標準です。

画面にも何か表示した場合は、UART1/UART0でMIDIへの送信を制御し、LC0,-1でMIDI送信時には画面に表示しない出力を使うと便利です。

UART1:LC0,-1:?CHR$(#99,35,127);:UART0:LC0,0:?"NOTE on!"

コンピューター利用が当たり前になり、音楽への関心が薄れていた高専学生時代、MIDI制御であえて生楽器を使う明和電機は衝撃でした。 しかも、今でもバリバリ現役、かつ子供向けワークショップも!
6月30日(水)より、メディアラボ第7期展示「ノック!ミュージック -打楽器からコンピューターに至る4つの進化論-」を公開します。 | 日本科学未来館 (Miraikan)」(2010年)


こちらお手軽MIDI音源「歌うキーボード ポケット・ミク
安くてかわいく、人気の音声合成付き!なんとかIchigoJamと直結できないかと挑戦しますが、成功できていません。


左の大きなチップが音源、YAMAHA製NSX-1(YMW820) (ピン配置を含むデータシート)
同じチップを使ってシリアル接続しているeVY1シールドがあるので、17ピン(RXD)につなげばなんとかなるはず!


参考になった解析資料「○歌うキーボード ポケット・ミク(NSX-39)解析してみました - HOBBY STATION
RXDはGNDに接続されてしまっているので、ピンを切って配線してみるも、鳴らず。
SPI有効を表すESS_Nが定期的に使われているようなので、競合しているのかもと思い、パターンをカットしてプルアップすると起動せず。
初期化中はESS_Nを有効にするためスイッチをつけて、初期化後に切り離すも、鳴らず。

こどもにやさしく楽しいお手軽音源、なんとか鳴らしてみたいところです。

参考リンク
- 「WindowsマシンをIchigoJamのMIDI音源に使う - kazueda式

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