ケーブルがHDMI一本になったり、無線化したりで、楽になった反面、この類の悩む楽しみと解決できた喜びが減っています。
IchigoJamを使う際に、本体の他に準備するものは3つ。
1. PS/2キーボード
2. テレビとテレビにつなぐビデオケーブル
3. microUSBケーブルと電源(ACアダプターまたはモバイルバッテリー)
IchigoJamに、なくてはならない、プログラミングする(=コンピューターと話す)ための手段、キーボード。現在のIchigoJamが、対応しているPS/2キーボードを用意します(USBキーボードは実験中)。電気屋産さん、リサイクルショップ、通販で手に入ります。
キーボードの中身はたくさんのスイッチと、それをデジタル信号にするコンピューターからできています。押したり離したりの信号の使い方(=プロトコル)には2種類、古い規格のPS/2(丸い端子)と、新しいUSB(四角い端子)があります。両対応するものと合わせて、3種類のキーボード、IchigoJam TとUとの対応をまとめました。
PS/2・USB両対応と書かれたキーボードは普通の電気屋産さんでも置いてあります(比較的安価です)。両対応のキーボードは、キーボードの中にあるコンピューターがPS/2で接続しているか、USBで接続しているかを自動的に判別して、送る信号を切替えています。IchigoJam Uに接続する場合は、キーボードに付属するUSBの形状をPS/2の形状に変換アダプターを使って接続します。
IchigoJam Tに接続する場合は、変換コネクターを使わず、USBの形状のまま接続します。使用している端子はUSBですが、流れている信号はPS/2信号です。変換アダプターを使う必要がない分すっきりします。USB端子は、上下しか悩む点がないため、子供にとっても差し込みにやすく、頑丈なのが特徴です。PS/2端子は、差し込みが固いことが多く、ぐりぐりひねりながら差し込むと壊れるのも何度か目撃しました。
続いて、リサイクルショップなどで見かけたり、昔からとってあった、PS/2専用キーボードの場合です。丸い端子PS/2は、IchigoJam Uへはそのまま接続できます。
IchigoJam Uに接続するためには、PS/2の丸い形状からUSBの四角い形状へと変える、変換アダプターが別途必要になります(Amazon / aitendoで購入可)。流れる信号はPS/2信号です。PS/2キーボードやマウスをUSB信号に変換して接続する変換器(中にコンピューターが入っているもの)を使ってしまうと、流れる信号がUSBになってしまって、IchigoJamでは使えません。
最後にUSBキーボードですが、こちらはIchigoJam Uに形状は合いますが、信号がUSBなため使えません。もちろん、変換アダプターを使ってIchigoJam Uに接続しても使えません。USB信号をPS/2へと信号を変える変換器があればいけるはずですが、該当する商品は見つかっていません。
キーボードまとめ:「PS/2」と書かれたキーボードを入手してください。
入手性がよく、打ち心地も良く、値段も手頃な、おすすめの日本語キーボードはこちらです。
「サンワサプライ PS/2キーボード SKB-L1BK」530円
「ELECOM 有線ミニキーボード Windows用 メンブレン式 USB-PS/2変換コネクタ付 ブラック TK-FCM077PBK」1315円 コンパクト!
次にビデオコード、100均、DAISOでも売っているコンポジットケーブルというものを使います。
わかりやすさのため白赤黄と三色ありますが、いずれもただの2芯(信号線とGND線)ケーブルなので、音声を音声に、映像を映像にそれぞれ接続すればケーブルは何色を使っても構いません。手で簡単に裂くこともでき、100円でIchigoJam、3台分のケーブルとして使えます。
IchigoJamのビデオ出力(黄色の端子)をテレビのビデオ入力(黄色の端子)へと、何色のケーブルを使ってもいいので接続してください。(つまり、自宅に余っている白赤の音声のみのケーブルでOKです!)
ケーブルの長さが足りない場合、同じくDASIOで売っている変換プラグを使うと、延長することができます。200円で、1.5m x 3の4.5mまで届く、IchigoJam用ケーブルのできあがり、大型テレビでも使えます!
microUSBケーブルは、100均でよく売っているものや、スマホ(Android)の充電用に使っているものでOKです。100均、Seriaの単三乾電池2本使ったモバイルバッテリーもおすすめです。充電式のモバイルボッテリーでも動きますが、消費電力が低すぎるため、途中で給電を停止してしまうものがあるので、長いプログラムを消されてしまう前にチェックしておきましょう。
工学社から新しいIchigoJam&Pancake本がでました!
「「IchigoJam」/「PanCake」ではじめる電子工作&プログラミング」 by Natural Style
IchigoJamを使ったプログラミングの基本から、フローチャートを使ったもぐらたたきゲームの作り方、拡張ボードPanCakeを使ったカラー化と豪華な効果音バージョンへのステップアップが丁寧に解説されてます。
はんだづけしない、ブレッドボード版PanCakeの組み立て方も掲載!
(ブレッドボード版IchigoJamの組み立て解説本は前作「「IchigoJam」ではじめる電子工作&プログラミング」を参照ください)
楽しい工作&ゲームができたら、ぜひPCNこどもプロコンに応募してください!
第5回の締め切りは、9/11!
はじめのいっぽは「LED1」
ゲーム作りがわかってきたら、IchigoJamを無線LANにつなぐ「MixJuice」で作品をアップロード!