2012-12-05
クリスマスイブが締め切りの jig.jp 主催のプログラミングコンテスト、通称裏プロコン
参加表明してくれている高専生より送ってもらった、参加のきっかけ、意気込み、夢、続いては福井から。

きっかけ:私はもともとは、今年の夏から高専プロコンの課題部門に向けて開発を進めてきましたが、6月末に予選結果が出て、生憎、敗退してしまったという過程があります。ただ、温めてきた企画やチーム開発をここで終えてしまうのは非常に惜しい、とチームメンバー全員が思っており、どこか別の機会で再チャレンジする舞台がないものかと模索していたところ、jig.jpさんのアプリコンテスト、別名、裏プロコンの告知を見て、このネーミングも追い打ちをかけて、チームがリベンジを賭け、再奮起したのです。

意気込み:高専プロコンに向けて創っていたアプリとは大幅に企画としては方向性が変わってしまったのですが、今回開発しているアプリはそれと比べて実現性が高く、すっきりしたシステム構成になっていると感じています。そのおかげか、チームも非常に高いモチベーションで開発が進められているように思います。

夢:今回のアプリコンテストでの経験も含めて、いままでのソフトウェア開発で学んだ知識や技術などを活用してスマートフォン向けに限らず、幅広い端末向けのソフトウェア開発を行いたいです。そして、僕は将来、ソフトウェア会社を興すのが夢です。

(福井高専 山腰貴大さん)

起業への意欲、頼もしいです。良いチームができてそうで何よりです!

このチームによる開発、奥が深いです。

チーム開発におけるベストな手法はありません。開発という未知の問題に取り組むこと自体の難しさに加え、ひとつのプロダクトとしてまとめるための判断をどのように行うか、一人ひとりどのような役割を担うか、またそれをどのように結合するか、やり方は無数にあり、一人ひとりの個性や、その組み合わせも大きく影響します。

チーム開発は、プロダクトを作り上げていくことに加え、チームも作り上げていく必要があります。この性格の異なる2つの創造活動をバランスよく意識して取り組むことは、なかなか難易度が高いものです。チームとしての開発を成功できる力を鍛える一番の近道は、きっと失敗経験なので、ぜひ失敗を恐れず経験してもらえればと思います。

チーム開発に一番大事なことは、ゴールの共有です。プロダクトとしてのゴールをしっかり定め、共有して、そこに一丸となって向かえるように"常に"心がけ、行動、見直し、改善し、共有すること。共有とは、チーム内での伝達、つまり、コミュニケーションです。コミュニケーションのためのツールは無数にありますが、ツールに溺れそうになったら、原点であるゴールをみんなで見つめなおしましょう。

ちなみに、現在、jig.jpでは、トヨタの改善を祖とするスクラムという開発手法を採り入れてチーム開発を行なっていて、いい感触を持っています。ただ、これもガイドライン集のようなもので、その手法自体、完璧はないという宣言から始まるもので、常に改善することが大事と言われているところが気に入っています。先日、スクラムにも通じる、慶応SFC井庭崇研究室からコラボレーション・パターンというものが発表されました。かわいい絵付きでステキな言葉が多くあるので、ぜひチーム開発に悩んだ時に見てみるのもいいでしょう。

裏プロコンは、個人参加もチーム参加も可能です。
みなさまのご挑戦、心よりお待ちしております!

高専パワーが社会を変える 裏プロコン開催挨拶
プロコンの審査について - 裏プロコンへ寄せられた思い 高専生編1
【第1回】jig.jpアプリコンテスト2012 ~裏プロコンはじめます。~

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