誰もがちょっとずつがまんして使い、時には使えない人を産むマスプロダクトから、誰にとっても使いやすく誰もが公平に向き合えるユニバーサルデザインプロダクトがどんどん誕生する、多様性ある社会を創りましょう。
字幕や他言語など、アクセシビリティがテーマのひとつ、Code for Nerima。
登壇された長谷川貞夫さんによる、画期的な点字リーディングシステム「体表点字」が凄い!
高額になりがちな点字ディスプレイと違って、使うデバイスは2つの振動子のみ。200ミリ秒単位に6点で表す点字を上から順に作動することで人に伝えます。
「情報処理学会第4回アクセシビリティ研究会で発表する長谷川貞夫さんの動画公開 | 多様性を育む読書環境をデザインする有限会社読書工房」
勢いでつくった、振動子の代わりにLED2灯使った簡易版「体表点字メガネ」試作一号機。
バーサライタのように、タイミングがとれた信号を見ると脳内に自然と点字が浮かびあがってきます。
プログラムづくりの前にデータづくり。点字を使いやすい数に変換しておきます。
6点の点字で表すアルファベット、上から順に横に数えて、6bitの数にしたものがこちら。
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ 32,40,48,52,36,56,60,44,24,28,34,42,50,54,38,58,62,46,26,30,35,43,29,
これをIchigoJam BASICの配列を使って、まずはA〜Zまで順に流してみました。
1 'TAIHYO-TENJI A-Z 10 LET[0],32,40,48,52,36,56,60,44,24,28,34,42,50,54,38,58,62,46,26,30,35,43,29,51,55,39 15 OUT3:WAIT60:OUT0 20 FOR I=0 TO 25 30 WAIT60:N=[I]:?:?CHR$(65+I) 40 O=N>>4:GSB@W 50 O=N>>2:GSB@W 60 O=N:GSB@W 80 NEXT 90 GOTO10 100 @W:OUT1,O&2:OUT2,O&1:?BIN$(O,2):WAIT6:OUT0:WAIT6:RTN
点字を画面にも表示しています。指で認識しやすいような工夫が見られます。
(RUN on IchigoJam web)
体表点字とするためのデバイスを準備します。
電脳メガネ化するためにコードをのばして、LEDをはんだづけ、根元は4ピンのピンヘッダーにはんだづけしてホットボンドです。
(今回使ったIchigoJamは、NextStepさんのKumaJam!)
繰り返し見ていると、だんだん慣れてくる体表点字。モールス信号が左脳式シリアル信号だとすると、体表点字は右脳式パラレル信号な次世代モールス。大きなパフォーマンスアップが期待できそうです!
振動モーターをFET、モータードライバ、MapleSyrupにつないだり、サーボを2台使うのもいいかも。 鯖江産ウェアラブル対応めがね、neoplugを使うと、取り外し可能な体表点字デバイス化の実現も簡単です。
点字、ものにしてみませんか?
「Braille for All - 点字をみんなのものにするプロジェクト」
下記イベントで体験いただけます。
2018.2.22開催「電脳メガネサミット」
2018.2.24開催「こどもプログラミングサミット」
links
- ICT時代だからこその「ヘレンケラースマホ」(1/4):NICT
- 点字ファイルをユニコード点字に変換するプログラム
- 点字リーダー 一日一創2012
- 点字ライター 一日一創2012
- 2進数とプログラミングで解く点字 - IchigoJam