全く異なる文化だから難しい、だからこそおもしろい!
「よくわかる オープンイノベーション アクセラレータ入門」
大切なのは、情熱のベクトルが一致していることと、お互い学び合う姿勢。
視点が異なるからこそ、生まれるアイデア自体はきっとおもしろい。
ただ、アイデアの段階では価値は無し。
形にして初めて生まれるのが価値であり、権利化できるというのが現代のルール。
スタートアップはそれをすばやく形にし、大企業はそれをバックアップ。 どちらが欠けてもうまくいかないが、両方備えていても成功する保証はない。
もし、斬新なアイデアが必要なら、スタートアップだけでなく、学生・こどもにも目を向けたい。
PBL(問題解決学習)は、小学生だって早すぎることはない。 子供の視野では見えない課題、大人はどんどん積極的に見せるべき。 見せずに問題を大きくして、取り返しがつかない状態にして良い訳がない。こどもの頃から地域社会の一員として活躍できたという体験は、きっと自信となる。
そこで活用したいのは、地域ICTクラブ。
総務省により昨年取り組みが始まった、課外によるプログラミングやものづくりの学びの場「地域ICTクラブ」。 その福井県モデル「福井県こどもプログラミング協議会」での学びの場は、実証機関を終えても継続中。
ZOZOTOWNを支え、社長はPCNの代表も務める「ナチュラルスタイル」では、福井高専OBでもある社員有志によるプログラミングやロボットを学ぶ PCN福井NSクラブ が、社内スペースを使って実施されている。
休日や就業時間後に空いている会議室と、時間外でも技術を活用したいと思っている社員がいれば、全国どこでも実現可能。
企業内のシーズや、課題をこども、学生と一緒に考え、実装しよう。プログラミング実業団同士が、ロボコン、プロコンで争う姿はきっと熱い。
この日、福井高専4年電子情報工学科、非常勤講師として協力中のこの授業では、イノベーションを目指し、8つのバーチャルな会社と事業を作っての発表会。
実装できる、高専生は、力強い助っ人となる。(2/9には福井・石川高専生協力の元、総務省主催:Geospatial Hackers Program in 福井も開催!)
(写真、Hana道場 Twitterより)
鯖江の地域ICTクラブ、Hana道場では、高専生、小学生、大人が一緒にプログラミングを学ぶ。
なぜ、プログラミングか?
それは、コンピューターを使ったアウトプットの基本だから。
聞くだけでなく演奏を学び、鑑賞だけでなく絵の具で描くことを学んだのと同じ。
「テレビを見ることができる」と「テレビの仕組みを知っている」が全く違うように、
「アプリが使える」と「プログラミングができる」は別スキル。
みんな画家にならないのと同様、もちろん、本職にするかしないかは別問題。
「創造」は、文科省がテーマとして掲げるこれからを「生きる力」に欠かせない。
さまざまな仕事がどんどんコンピューターやロボットによって効率化、代替化する中、求められるのは、その人、それぞれの得意を活かした価値づくり。
コンピューターの活かし方を知っているか否かの差はますます開く。
もちろん、今に始まった話では全く無く、もう23年も前、1996年に経団連から提言されている。
「創造的な人材の育成に向けて ~求められる教育改革と企業の行動~」
(図、Society 5.0 - 科学技術政策 - 内閣府より)
コンピューターによる第三次産業革命の次、AI/IoTによって訪れる第四次産業革命後の日本政府が考える理想社会、Society 5.0 の要は、人間中心。
「快適、活力、質の高い生活」全員がこの三点を達成するためには、コンピューターがいかに高度化しようとも、それぞれが持てる力を存分に発揮し、誰もが誰かに必要とされなくてはならない。
(図、Society 5.0 - 科学技術政策 - 内閣府より)
Society 5.0 の要はコンピューターの大容量・高速・並列化によって実用化された、AI。AIの学習に必要になるビッグデータ。そのビッグデータを形成するのはオープンデータという「約束」である。
軽快性・経済性・安全性を兼ね備えた新しい都市を実現するためには、そのリソースとなる「都市活動データ」を収集するセンサネットワークなどの基盤的インフラを整備することが不可欠である。 公的データ・民間データの提供や、オープンデータ化を促進する制度を同時に導入することが求められる。オープンデータは21世紀のインフラ。
(「よくわかる オープンイノベーション アクセラレータ入門」 6.3.1 より)
「リアルデータ」は「リアルタイムオープンデータ」、「公共データのオープン化」は「公共オープンデータ」とそれぞれオープンデータと明記を希望したい。
「未来投資戦略2018の構成 第4次産業革命技術がもたらす変化/新たな展開:「Society 5.0」 | 首相官邸ホームページ」
さらに、オープンデータなどを活用した中堅・中小企業、スタートアップ企業、NPO、市民自身によるサービスの展開を促進すべく、 新たなプレイヤーによる市場参入を可能にする新たなエリアマネジメント体制を各自治体が連携し、権限や責任の明確化を進めることが肝要である。制度自体の見直し、オープン化が合わせて必要。
(「よくわかる オープンイノベーション アクセラレータ入門」 6.3.1 より)
社会全体がコンピューターを前提とする、Society 5.0。
もはや、従順に「仕える事」では務まらなくなってきているのが、現代の仕事。
「狩りから稲作へ」と代わった Society 2.0 と対比するなら、「仕事から創造へ」。
過去の成功経験がむしろ足かせになる新時代。
民間、行政、高専、学生、市民、こども、お互いオープンに手を取ることからはじめよう。
こちら、NSクラブでプログラミングを学ぶ、小学5年生の女の子たちからリクエストをもらって作成した「アドベンチャーゲーム」。
定義に従い、シチュエーションをグラフィック(絵文字)とテキストメッセージで表し、選択肢を選ぶことで場面が変わる。
課題が現れた どうする? 戦う?逃げる?
100 CLS 110 LC16,10:?CHR$(237) 120 LC0,14:INPUT"カダイガアラワレタ ドウスル? 1:タタカウ 2:ニゲル",N 130 IF N=1 GOTO 200 140 IF N=2 ?"ク、ニゲラレナイ":GOTO 100 150 GOTO 100 200 CLS 210 LC16,10:?"." 220 LC0,14:?"カダイヲ ヤッツケタ!"
自分だけのオリジナルな人生を創ろう!