不安が社会の無駄を産む。
台湾政府によるマスク残数オープンデータは、公開後数日で50以上のアプリを産み、多くの人々に届いているという。一次情報を速やかに公開し、どう伝えるかは市民に委ねるのが、21世紀スタイル。 (Code for Japan 関さんによる記事、台湾政府がマスクのリアルタイム在庫状況を公開し、数日で50以上のアプリが爆誕|Hal Seki|note)
シンプルに合計マスク数を表示するアプリを作った。日本でも同じような取組をするためには何が必要なのだろう?
「nmasks Taiwan - 台湾のマスク数オープンデータ」
開発中、困ったポイント
1. 「衛生福利部中央健康保險署-查詢頁面」にExcelデータはあるが、CSVデータ「健康保險資料開放服務」へのリンクがない(headerにDC.Identifierはある)
2. 逆に「健康保險資料開放服務」から「衛生福利部中央健康保險署-查詢頁面」へのリンクがない(たくさんのリンクがオープンデータで推奨されている)
3. 住所からエリアに分ける方法が不明(県、市、区で切ってみたが文化的に正しいか不明)
4. エリアの表示順が不明(今はソートしていないけど、きっと見やすくない)
5. 市と巿、見た目は同じ違う文字コードが存在する!(正規化してあった方がきっと使いやすい、できれば日本と同じ'市'がうれしい)
6. 項目名が台湾語で読みづらい(英語名も併記してくれるとうれしい)
7. 最後更新時間が民国紀元で書かれていて読みづらい(例、109年02月27日)
8. 更新間隔に記載がほしい(30分?1時間?不定期?)
9. 「950台東市」というエリア名はたぶん住所表記のバグ
データをどう見せるかで伝わり方が変わる。例えば、時系列でマスクが増えているのか減っているのか、エリア別にどうか?減少した際、どう補充されるのか、刻々と変わる状況をデータで読み、どう捉えるかは千差万別。だからこそ一時データをオープンデータとして、その解釈を市民、民間に委ねるのが有効となる。
海外オープンデータを使った開発で、日本状況が知りたい外国の人、日本のオープンデータを見て思うであろうことを疑似体験できる。世界がつながる、5つ星オープンデータへ駒を進めたい。
links
- 台湾の38歳大臣が見た日本の弱さ「デジタル化への柔軟性が台湾より低い」 - ライブドアニュース
- データとアプリでつながる台湾と日本 Asia Open Data Hackathon 2017 に向けて連携! / Taiwan and Japan Open Data Alliance
- 台湾台北オープンデータを使った公園大きさランキング、最大39ha、最小7坪 / Largest Park in Taipei Taiwan by Open Data
- 台湾のカタカナ?ボポモフォ対応IchigoJam