2013-06-12
本日、INTEROPと同時開催のロケーションビジネスジャパンのパネルディスカッション「国内外で活発化するオープンデータの動きと地理空間情報」のパネリストとして参加してきました。先日WBSにて放送されたオープンデータ特集で見かけた、千葉市のCIO補佐官三木さんにもお会いすることができました。

80名ほど入る会場は満員、民間企業の方がほとんどとのことでしたが、会場で聞いたところ行政関係の方が2名いらっしゃいました(先日のWBSの放送を見た方も10名ほど!)。日本情報経済社会推進協会/JIPDECの坂下さんのモデレーションの元、オープンデータ、パーソナルデータ、ビッグデータ、スモールデータというデータのカテゴリの話を皮切りに、それぞれから話、そしてディスカッションとなりました。

経済産業省情報プロジェクト室長の岡田さんによる、日本国家のオープンデータ戦略の話。いままでの行政によるデータ公開と、オープンデータの一番の違い、それは営利目的でも自由に使えることにあります。経産省のオープンデータサイト「Open DATA METI」では、1ヶ月で14,000アクセス、2,500のデータダウンロードがあったとのことで、まずまずの手応えを感じているとのことです。印象的だったのは、オープンデータは入り口であって、本当に目指すべき姿はオープンガバメント、つまり、民間と行政が共に協力しあって政治する電子政府3.0という話でした。

千葉市CIO補佐官の三木さんからは、千葉市でのオープンデータの取り組みの話がありました。武雄市、千葉市、奈良市、福岡市が共同で取り組むビッグデータ・オープンデータ活用推進協議会の事務局、首都圏が集う九都県市首脳会議(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)においてオープンデータの提案と事務局を千葉市が担うとのことで、地域間連携、首都圏内連携共に強いリーダーシップを持って取り組んでいることを聞き感銘を受けました。データをオープンとクローズド、ビッグとスモールの軸で4分割した中でも、オープンでスモールなオープンデータの分野に特に関心を持っているとのことで、我々のような一般企業・一般市民からも利用できるデータが増えそうで楽しみです。

インディゴ株式会社、シームレス空間基盤研究開発センター長の高橋さんから民間側から話。データの組み合わせが大事と、洗濯物を干すかどうかを、花粉、黄砂、PM2.5、風の強さ、降水確率、それぞれ今はばらばらのサイトを見て判断しなければならないものが、オープンデータでつながる具体例として話されていました。また、オープンデータはCSVやExcelなどであれば、プログラマーでなくても活用できるという事例と、誰でも参加できるLODチャレンジや、アーバーデータチャレンジの紹介をされました。高橋さんが事務局をされているLODチャレンジ、今年は高専部門も新設という話もあり、盛り上がりそうです。

私の方からはデータシティ鯖江の背景にある、市民主役条例と新しいことに積極的に取り組む牧野百男市長を紹介させていただきました。W3C加盟がきっかけで知ったTim Berners-Lee氏によるセマンティックWebを見越したオープンデータ・オープンガバメントで感激と危機感を覚え、鯖江市でデータシティ鯖江として実現したオープンデータの取り組みはまだまだ始まったばかりですが、ビジネスにもつながる大きな手応えを感じています。地域を超えて日に日につながるオープンデータの輪によって、日本は世界一の情報国家となるでしょう。経産省岡田さんの政府は国民のサポート役であるという話と、鯖江市の市民主役条例が重なりました。現在は世界ランキング19位のOpen Data Index、これを早期に世界一位へと持って行き、世界初の国民主役のオープンガバメント国家を創りましょう!


パネルディスカッション、インディゴ高橋さんによる講演中の一コマ

Webの未来 日本はWeb進捗度19位!
「眠れるデータ」で富を生め! オープンデータ:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

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