ビッグデータは忘れよう、スモールデータこそ真の革新
ビッグデータが大きな話題になっている、たとえば、世界中の多くの都市で今週、イベント“ビッグデータウィーク”が開催されている。しかし、ビッグデータの話題はもっと大きく重要な事実を見過ごしている。真のチャンスはビッグデータではなく、スモールデータにある。集中する鉄の塊ではなく、分散したデータが熱い。「ひとつの指輪がすべてを支配する」ではなく、「小さなデータがつながる」のだ。
このコンピュータの時代、ビッグデータが皆を魅了している。「もっとたくさんのデータがあるぞ!(コンピューターの登場依頼、ずっと続いているものだが)」という思想はテクノロジーを知っている風の人間がそれらしくみせるための、最新のトレンドとして着飾られたものである。
これでは、もっと重要な、真の革命を見過ごす危険がある。それは、あらゆる人があらゆるデータのアクセス、保管そして処理する、全員民主主義である。これは大量のサーバーを使って、大量のソフトを並行実行する大企業に限ったことではなく、小さなデータや情報の生態をうまく使うことのできる個人の話である。
高額なソフトの話をするのは間違っている。大きいということに価値あるということなら―−ビッグデータについて話すということがおかしいということにいつかは気づくべきなのだ。重要なのは大きさではない――データを持つということだ。データがどんな大きさであれ、問題を解決するかどうかが重要である。
多くの問題解決において、スモールデータで十分だ。家庭での電力消費のデータ、市バスの時刻表、政府の出資――これらはスモールデータである。あらゆる事柄はExcelで処理できるような小さなデータなのです。ハンズ・ロスリングもスモールデータを使用することによって、人口の変遷や識字能力を使って、世界の様相を示しています。
この技術を高めるためには、スモールデータをコンポーネントごとに分けることだ。スモールデータのパッケージを作り、相乗効果を産ませることだ。ビッグデータのモノリスを完成させることではない。人々と組織の仕事で生じた問題を分解するだ。大量に集中させたサイロを作ることではない。
次の10年間を創るのは、中央集権モデルではなく分散モデル、支配ではなく協調、ビッグデータではなくスモールデータである。
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※http://blog.okfn.org/2013/04/22/forget-big-data-small-data-is-the-real-revolution/