2022-07-08
高速道路での逆走、怖いですね。どんなに自分は安全運転しているつもりでも、避けられないのが交通事故。警察庁の交通事故オープンデータには、当事者AとB、それぞれに衝突部位が1次、2次と8方向で記録されています。ひとまず、双方が前、右前、左前であって、パーキング・サービスエリアを除く、高速道路上での事故を抽出したところ、2019年-2020年の2年間で645件ありました。

「高速道路での正面衝突事故 2019年-2020年 645件 (警察庁オープンデータより)」
src on GitHub
逆走していたかどうかのデータはないので、スピンして正面同士でぶつかった事故なども含まれるとは思います。

衝突部位は1次と2次の2桁の数字で表されるとのことなので、下記のようにコード値との対応表をプログラムで作ります。(src on GitHub) import { CSV } from "https://js.sabae.cc/CSV.js"; const names = ["無", "前", "右", "後", "左", "右前", "右後", "左後", "左前"]; const list = []; for (let i = 0; i < names.length; i++) { for (let j = 0; j < names.length; j++) { list.push({ code: i + "" + j, value: names[i] + "-" + names[j], description: "", }); } } await Deno.writeTextFile("code/hit.csv", CSV.stringify(list)); 前-前、と2段階で衝突するケースもあるようです。


同様に、追突事故を抽出したところ、なんと28万件!2年間合計交通事故69万件の内、なんと40%を占めるという結果に。日本が小さく表示されたのは、緯度経度が0,0のデータが混ざっているからでした。


「交通事故(緯度経度異常データ) 2019年-2020年 115件(警察庁オープンデータより)」

緯度経度データがおかしいデータは115件ありました。データ定義書には特に記述はないので、データの入力漏れと思われます。見える化ツールを使って、データの質、上げていきましょう。


「交通事故集計(警察庁オープンデータより)」

69万件を簡易的に解析するツールを用意してみました。都道府県別、天候別、地形、衝突部位で絞り込んでその件数、割合を見ることができます。都道府県別にした際、福井県の交通事故件数当たりの死亡事故件数が3.4%と高いのが気になりました(平均は0.9%)。

気になる点を洗い出し、深堀りし、仮設を立てて、アクション、その効果をデータで再び検証する。よりタイムリーなオープンデータがあるとその改善スピードも上げられます。


越前市神山小学校でのプログラミングクラブ。さくらいとメンバー、越前市でのプログラミング研修を終え、初実践!


こども達に楽しさ伝わってました!


神山小学校のみなさん、ありがとう!


「福井県の交通事故オープンデータ」

神山小学校付近では2019年と2020年で事故が1件。ちょうど通った道。プログラミングの楽しさを学び、いろいろ自信が付いてきたら、オープンデータを使ったシビックテックにもチャレンジしよう!


伝統の技に、細心の技をプラス!
広めよう、Code for FUKUI

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