(講演冒頭で紹介したレゲエPV"感謝"市長登場シーン、0:53 から再生)
データシティ鯖江という鯖江市のデータを営利非営利問わずに活用可能にするオープンデータが、2010年段階ですんなりと実行に移せたのは、間違いなく決断した鯖江市長のおかげです。その背景には、福井市との合併協議会までつくりながら、住民投票によって覆し、リコール、鯖江市単独の道を選択した、強い市民がいます。社長率ナンバーワンの福井県を牽引するのは鯖江市とのことですが、身の回りにいる、たくさんの個性的な経営者を見ると納得です。
市民主役事業を国内で唯一、発展的に継続しているのも鯖江市だけといいます。世界体操を3万人ものNPOやボランティアで支え、市内にはNPOセンターを備えている背景には、ひとりひとりが自分で考え、決断する、アントレプレナーシップ旺盛な経営者が多いことと無関係ではないでしょう。その社長率の多さを支えるのは、1500年の歴史を持つ越前漆器産業から漆器、眼鏡産業へと連なる"ものづくりDNA"。職人でありながら、経営者である姿は私にとっても励みです。
シャッター街とは逆行し、新規出店も多い鯖江市商店街には、「らてんぽ」という鯖江市営の施設があります。学生活動連携拠点として2007年にオープンしたこの施設では、「鯖江市地域活性化プランコンテスト」「河和田アートキャンプ」「サバエージェント 学生団体with」数多くの若者企画が生まれ、育ってきました。市民主役のまちに加わり定着した若者学生のまち。安住することなく、ITとJKを加える挑戦が始まります。
講演最後の市長の言葉「今の時代、リスクをとって挑戦していかないといけない」には、先の見えない今後の日本に対する強い危機感を感じます。目先のことではなく、この先25年先をどう創造していくか。見えなければ、やってみるしかない。にも、鯖江市記事掲載)来年度も世界で一番未来に近いまち鯖江市での実験は続きます。文藝春秋(2014.4 P311に鯖江記事)でも指摘する通り、行政・民間・市民の新しい連携が熱いです!
会場は目黒にある雅叙園、なんと500人が埋まる会場が満席。講演後、オープンデータおもしろい、元気が出た、鯖江行きたい、JK課応援する!などの好評、うれしかったです。
参考リンク
- 「データマネジメント2014〜データ活用がビジネスの扉を開く〜」が開催されました。|『さばえ.jp』百さんのブログです
- データマネジメント2014~データ活用がビジネスの扉を開く~