2014-04-14
地域から若い女性が消える社会とは、行政による若者軽視が引き起こした当事者不在のサイレントテロ。そもそも見てくれない人に、関心を持ちようがない。

鯖江市役所は早くから学生連携を打ち出し、河和田アートキャンプらてんぽの設置運営鯖江市地域活性化プランコンテストなど多くの事業を定例化してきましたが、それでも若者の流出は止まっていません。昨年福井県内で唯一人口が増加した鯖江市ですが、すでに月次での減少が始まっています。

試練の時を迎えている日本の自治体、鯖江市長は強い危機感を持ち、リスクがあっても挑戦する「JK課」の採択を決めました。(鯖江市長が語るJK課 - YouTube / 1分半)


多くの報道陣が集まった「鯖江市役所JK課スタートアップ記者会見」


NEWS ZERO にて放送され、Facebookでは多くの賞賛励ましの声、Twitterでは賛否両論の多くの反響。


鯖江市役所JK課の発案者でありプロデューサー、若新雄純さん(福井県出身、ニート株式会社会長、慶應特任助教でもある)司会によるJKトークセッションでは、普通の女子高生達が自分の言葉で語ってくれた。

JK課というネーミング、若者とオトナで受け取るニュアンスが全く違うところがおもしろい。若者にとってJKとはただの一般名詞、女性向け雑誌や若者同士の会話で普通に使われている。JKという言葉が誕生した1990年代から若者との交流がないオトナにとっては嫌悪感さえ引き出す隠語。JK課メンバー達は大人たちが怒っている意味が分からなかったという。こうしたギャップが日本の社会を崩壊へと導く。

先日のインパクトマッピングによるアプリづくり体験で"悩み"から感じた若者の思いに少しでも近くなろうと、図書館検索アプリをスマホ対応させてみた。私にとってすっかり縁遠くなっていた図書館は、学生にとっての本業といえる勉強をするための大切な場だという。


本を探す - 鯖江市図書館検索アプリ - iPhone ホームへ追加でアイコン設置できます)

図書館検索サービスは、用意されてはあってもWeb検索では見つけづらく、スマホ対応していないこともあって、JK達に存在すら知られていなかった。空席を知るアプリづくりにはセンサーの設置と運営など図書館の人の協力も必要なので、まずはすぐにできるアプリからということで、この検索アプリのJK課デザインからスタートできるといいかもしれない。


(図書館アプリ発想の瞬間、4/10 ニュースウォッチ9 オープンデータ紹介内より

鯖江市の図書館の人も、JK達によるアプリづくりにとても協力的で、センサー設置やスマホアプリに関しても理解が早く、オープンデータを使ったまちづくり「データシティ鯖江」が定着しつつあることを感じられてうれしい!

鯖江市役所JK課 x データシティ鯖江」によるアプリづくり、おもしろくなりそうです。

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