2014-07-03
かつて小学校で教えることもあったプログラミングは、Windowsへの移行と共にWord/Excelなどの単なるアプリ体験へと変わり、今はそれすら無い状況。社会と逆行する、日本のICT教育環境。そのギャップが、ICTに関する知識の無いままスマホを手にする多量のこどもを生み、こどものICT教育とは直接関係のない議論に時間が割かれている。

こうしている間にも、ミャンマーのこどもはネットカフェのプログラミングに打ち込み、コロンビアではこどもへプログラミングを教えるNPOアメリカのプログラミングが教えられる教員が半年で一気に2万人エストニアでは小1からのプログラミング教育が始まっている。日本でも今年、改訂版が閣議決定された世界最先端IT国家創造宣言には、小学校からのプログラミング教育が明記されたが、教育現場への浸透は容易ではない。

プログラミングを知ることは、コンピューターを知ること。アプリとはプログラミングによって形を固定化された生成物でしかない。洗濯機も、テレビも、エアコンも、スマホ同様すべてプログラミングされたコンピューターの形。アプリや製品など、完成品をいくら表面的に触る時間を増やしてもコンピューターの本質は分からない。大事なのは、ハードウェア、ソフトウェア共に分解できること。

無限に繰り返せる理想のものづくり環境、これが私が小3でプログラミングにはまった理由。自分の思いのむくまま、なんども挑戦できる環境に、現代でもきっとはまるこどもがいるに違いない。基礎を知って、それっきりのこどもが大半でもOK。数学、国語、英語と同様、ネット社会の基礎知識として他のスキルを学ぶ糧となる。

7/15(火)14:00-。福井県エンゼルランドにて、福井高専出身のIT企業、3社でスタートする。こどもにプログラミングする機会を提供するプログラミング・クラブ・ネットワーク(PCN)のキックオフ講習会を開催。勝山市、福井市、鯖江市、それぞれ拠点が違う3社が3容の取り組みを行い、経験を共有していく。


「PCN プログラミング クラブ ネットワーク」キックオフ講演会詳細

キックオフでは、基調講演として、ウェブの標準化を行うW3C(World Wide Web Consortium/ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)の慶応サイトマネージャ、中村修氏による「プログラミングと未来のインターネット」、中村氏と3社代表とでパネルディスカッション、来場の方とのディスカッションを予定している。

また展示として、福井県の事業として今期スタートしたプログラミング教育に使われている教材、iPadアプリ「progrun」や、1500円こどもパソコンIchigoJam、イギリスの$35パソコンRaspberry Piも。


プログラミングクラブネットワーク鯖江支部では、IchigoJamをめがね会館最寄りの小学校、鯖江東小学校のコンピュータークラブにて使ってもらうことを検討中。(写真、鯖江東小学校、吉村校長と)

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