福野泰介の一日一創 - create every day

鯖江市役所JK課や、こども商店街aKinD'sを生んだ「おとな鯖江市版地域活性化プランコンテスト」、第二回目のキックオフ。昨年は参加者でしたが、今年は地元のお題提供者。地元、鯖江で感じている課題を現状と共に提供し、県外参加者が主の参加者チームに斬新かつ現実的なプランを練ってもらう側となります。

今回のテーマは「河和田地区にU・Iターン! by Iターン在住者 永富さん」「眼鏡人はカッコイイ! by 田中眼鏡 田中さん」「古民家リノベーション! by 古民家で育った 宇野さん」「クリエイティブ教育都市鯖江! by 福野」の4つ。これらをプランにまとめる社会人、今回集まったメンバーも個性豊かな強者揃い!

キックオフでは、鯖江らてんぽと東京SAPジャパンのそれぞれの会場でイベント説明の後、Skypeでお題提供者と各参加者とをつないで第一回目のミーティング。大人の強みは、圧倒的な経験値。チーム内メンバーそれぞれの多様なバックグラウンドが、ひとつのお題という制約条件によってつながり、瞬時に発展していくエキサイティングな1時間。これは、今から楽しみです!


(キックオフMTGの様子、写真 by 鯖江市地域活性化プランコンテスト)

公開プレゼンテーションは、2015/1/18(日)14:00-16:30、市民ホールつつじ多目的ホールにて開催!懇談会アリ!


おとな鯖江市版地域活性化プランコンテスト

先日の神戸市のオープンデータスタートに続き、2014年あと1ヶ月、12月に入って2都市、オープンデータがスタートし、72都市となった日本のオープンデータ都市。開始年月別にグラフにしてみると、その加速ぶりがよくわかります。

LinkData.orgにて、オープンデータ開始した都市を見つけ次第、手動で更新しているデータ「日本のオープンデータ都市一覧」は、著作者表示も不要なオープンデータ、パブリックドメインとしています。

このデータを使ったアプリもいろいろとあるので、ビジュアライズやインフォグラフィックスの手始めサンプルとしてもどうぞ!

- オープンデータ都市一覧(県別模式図)
- Open Data City in Japan(英語版)
- オープンデータ都市マップ(Googleマップ版)
- オープンデータの取組状況(テキスト表示サンプル)

オープンデータの効果は、公民それぞれ強みを活かした分業による質向上とコスト削減に現れます。それを実践すべく、鯖江市、提案型市民主役事業へ初提案。この事業は、オープンデータを提案した年と同じ2010年、市民主役条例に基づき、行政の仕事を民間による代理を提案する仕組みとして始まり、今回で5年目の実施です。


私から提案した3事業。
1. オープンデータを使う輪を広げるため、基礎からプログラミング講師まで教える「ITに親しむ講座」 160万円
2. オープンデータを使ってより伝わる「広報さばえ」 1,000万円
3. オープンデータを使って応募の敷居を下げ、賞金増額でより広まる「さばえCM大賞」 120万円

先日、書式に従って提案書を送付。今回の「提案型市民主役事業化制度審査委員会」での3分プレゼンと5分質疑応答で決まるとのこと。審査結果が楽しみです!


審査会は公開、だれでも観覧できます。鯖江市民、全員にあるチャンス!活かさない手はありません!ちょうど、NPOエル・コミュニティ代表理事、竹部さん「鯖江市地域活性化プランコンテスト」のプレゼン中でした。

提案会場の鯖江市民活動交流センター(通称、さばえNPOセンター)。この市の施設自体もさばえNPOサポートというNPOが指定管理業者として市に代わって運営されていて、館内フロアーは学生が勉強に使っているなど、アクティブで明るい感じがステキです。同じ施設も、使い方次第で見違えるほど楽しい場所になったりします。ハコモノ(=ハードウェア)より、中身(=ソフトウェア)の時代ですね!

このような取り組みは鯖江だけではありません。佐賀県の「提案型公共サービス改善制度(協働化テスト)」など、場所によって呼び方は異なるようですが、一度お住まいの自治体ページで探してみてはいかがでしょう?

Code for Japanの来季目玉となる新事業、コーポレートフェローシップ。1ヶ月半の鯖江トライアルの最終日、鯖江市役所にて牧野百男市長への報告がありました。


発表された大項目と、福野コメント
- 統一された窓口サイトの設置 (オープンデータとオープンガバメントの統合!)
- データ公開のお手引の整備 (オープンデータを仕組み化して更なる普及と活用へ!)
- 市民による定期的なアイデアソンの実施 (市民力にデザインシンキング力をプラス!)

鯖江市がテーマとしている「若者が住みたくなる、住み続けたくなるまち」。地元学生へのヒアリングレポート。良い所は、親元にいられて安心でき、子育てにも良さそう。悪いところは、車がないと不便、夜道を歩くのが怖い。車社会に慣れてしまうと見えない交通弱者視点には、高齢化社会への適応のヒントも眠っています。

「奥野さんの存在そのものがありがたかった」と、提案内容すべてをすぐにやろうと意気込む市長はじめ、職員の方々の喜びの声。通常の業務とは全く異なる環境での体験は、派遣元企業であるSAPジャパンにとって人材面だけでなく、ビジネス面においても新しい可能性が見えたかも。コーポレートフェローシップトライアル、ひとまず成功でしょう!

民間の常識と行政の常識、背景は違っても、よりよい社会を創るという目標はひとつ。常識の壁を一旦取り払って、市民目線でデザインシンキングすることで生まれる可能性の数々にますます楽しみな鯖江です。


(鯖江市役所 情報広報課 関本さん投稿より)

コーポレートフェローシップに対する報告会も別途、Code for Japan にて企画中です。イノベーションを求める企業や行政の方、ぜひ Code for Japan Facebookグループ にご参加ください!


初代コーポレートフェローシップ SAPジャパン 奥野和弘さん、Code for Japan 代表 関治之さん

参考リンク
- コードフォージャパン、SAP、jig.jpと提携した自治体向け人材派遣を開始 | マイナビニュース
- デザインシンキングダイエット? コーポレートフェローシップ企画 デザインシンキング in 鯖江 #sabae
- 高専生への3つの教え / コーポレートフェローシップSAPジャパン奥野氏 福井高専講演 #sabae #kosen
- 企業研修x市役所、問題解決力を鍛える地方自治体留学のススメ、世界初コーポレート・フェローシップ(Code for) SAPジャパンx鯖江市トライアルスタート #opendata #sabae

「まちの自由度=人や社会が選択可能な未来の幅」を幸せの尺度とする。
未来のまちのステキさを測る尺度は?鯖江市役所JK課プロデューサー、若新雄純氏の答は「自由度」。

鯖江市役所JK課が今年誕生してから、きれいなまちにしたいと「100人でゴミ拾い」、スイーツを創ってみたいと「JKスイーツ」、アプリを創ってみたいと「図書館空席チェッカー sabota」、さらに「ふなっしーとの共演」も実現。JK課を応援しようと誕生した鯖江市OC課、おばちゃんならではの提案で鯖江市が動いた「トイレのピクトサイン」、クリスマスに向けたイベント「友活」。

時代が求めていたのは、自由な活動ができるプラットフォームだった。
慶応SFCの研究発表イベント「SFC Open Research Forum 2014 - PROTO UNIVERSITY」より


「Preliminary Session 「LIVE」 / SFC Open Research Forum 2014 - PROTO UNIVERSITY

牧野百男(鯖江市市長)、脊山麻理子、濱野智史、熊坂賢次、若新雄純によるトークセッション

鯖江市未来創造フォーラムで活動資金協力を訴えた、JK課メンバー。使い道が予め決まらない予算を取ることはできず、時間もかかるのが行政予算のつらいところ。鯖江市が採った日本自治体初となる新しい一手「自治体クラウドファンディング」。ネット上で誰もが自由に寄付を募ることができるプラットフォームを鯖江市が市民主役のまちづくりの新しい推進力として持つと発表。

クラウドファンディングはWeb社会ならではの資金調達方法として、Facebook社が2000億円で買収した、新世代HMD「Oculus」など多数のプロダクトを生んでいる。新IchigoJamで使うビスケットボードや、ステキLED照明 Siphonなど、日本発のユニークなプロダクトも増えており、鎌倉の「iikuni」など地域を良くする活動へと幅も広がっている。


慶応SFC卒業生プロデュースのアイドルグループ「PIP

今年誕生した新コンセプト「アイドルをつくるアイドル」のアイドルグループ「PIP(Platonics Idol Platform)」。総合プロデューサー濱野智史氏によって、アイドル候補生達へアイドルとしての成長する場づくりそのもの、プラットフォームが解放された。次々と限界を迎える大人が用意した型、その常識を打ち破るその当事者が直接、型をも創ることができるWeb社会。アイドルも、自治体も、当事者と応援する人共に一体となって取り組む理想が現実化している。


変わったペンライトを持つ人に聞くと、慶応SFCの授業でライブがあって、PIPファンになったという。このペンライトはiPhoneと連動するWoT(Web of Things)。アイドルライブが授業として日常の延長にあり、最新技術を応援活動にさらりと使う若き世代に最大限の自由を提供していきたい。


盛り上がった、市長と一緒に鯖江から始まる世界戦略会議。また新たな企みが始まりました。知見創伝、実際鯖江に行って、何か創ってみたくなった方にぴったりなイベント「第2回 おとな版鯖江市地域活性化プランコンテスト」。私も教育をテーマにしたお題、提供しています。鯖江市役所JK課が生まれた第1回目。今年は何が起きるやら!?2015/1/17-18、世界一自由なまち、鯖江にお越しください!参加エントリー締め切り、11/22(土)23:59。


おとな版鯖江市地域活性化プランコンテスト

日本はかつて、民主主義だったそうです。(一例、衆議院議員総選挙の投票率 63%➔38%/20代

今回、私が民主主義と聞いて、思い出した「北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国」。かつて、繰り返し聞いたこの言葉によって「民主主義」が歪んで記憶されていることに気が付きました。Wikipediaによると、1972年〜2002年にマスメディアで使われた言葉とのこと。今は単に「北朝鮮」。北朝鮮はもちろん民主主義ではありません。君主制、貴族制、独裁制、これらは民主主義の全くの反対を意味します。

民主主義:国家や集団の権力者が構成員の全員であり、その意思決定は構成員の合意により行う体制・政体を指す。
(民主主義 - Wikipedia)

民主主義=全員政治。鯖江市が掲げる市民主役は、民主主義そのものでした。

自分たちのまちは自分たちがつくるという
市民主役のまちづくりを進めています。
(福井県鯖江市>提案型市民主役情報)

鯖江市にはオープンデータの前に、オープンガバメント(=民主主義)がありました。


鯖江市民主役条例推進キャッチコピー「市民でつくる世界のSABAE」

第二回オープンガバメントシンポジウム-社会的定着への課題のパネルディスカッション「サービス実働事例から見る自治体の推進力」にて千葉県千葉市、横浜市金沢区、石川県金沢市の事例と共に「データシティ鯖江の今」も共有し、ディスカッション。世界が民主主義を取り戻す鍵、実は鯖江にある気がしてきました。


当たり前を取り戻す、新しい民主主義、それがオープンガバメント。
オープンデータやオープンソースと共に開けつつあるオープンガバメント/民主主義の明るい兆し、今度はたくましく育てましょう!

参考リンク
- 「第二回 オープンガバメントシンポジウム-社会的定着への課題」まとめ - Togetterまとめ
- 鯖江市、地方自治体として世界初のW3C加盟
- Idea for Japan - 日本政府アイデア募集中
- コーポレートフェローシップ - 民間大企業による行政改革(鯖江トライアル)
- JK x IT のゆるい革命、知見創言 - 未来創造フォーラム
- BASICに目を輝かせる小学生20名 鯖江市東小学校プログラミングクラブ
- 10年後は全員市長!? オープンデータ推進シンポジウム
- 5分で分かるオープンデータ
- 鯖江市、提案型市民主役事業、総額8848万円、92事業!
- 1秒でできるオープンデータ Code for Sabae スタート!
- オープンガバメントシンポジウム レポーティングコラム(佐々木 一)/コラム/東京大学政策ビジョン研究センター - 第一回のレポート

ITを鍵とする日本復活への道。各地行政による、ITを使った新しいアプリ創出からの産業創出を期待する「アイデアソン」や「ハッカソン」が開催されている中、日本政府CIOが決定した「起業家精神を創発するIT関連施策パッケージ」が、内閣情報通信政策監名で公開、日本政府による新たなアイデア募集が始まりました。

ベースとなる日本政府によるIT活用5つの施策には、オープンデータ化の更なる充実、若年層に対するプログラミング教育推進が含まれています。アイデアソン・ハッカソンと政府の言葉としてでてきているのもおもしろいところ。私達の言葉、ちゃんと日本政府に届きます。応援を兼ねて「Idea for Japan」ロゴを勝手に創りました。


(CC BY 4.0 http://fukuno.jig.jp/846 / イラレ用aiファイル / Google Web Fonts使用)

「Webページ等で公開し、国民への周知徹底」「国民からの施策のアイデア募集(試行)」とあり、アイデアを募集する特設サイト「起業家精神を創発するIT関連施策パッケージ」が開設されています。政府CIOサイト「起業家精神を創発するIT関連施策パッケージ」の特設ページを開設しました。 / 政府CIOポータル」よりリンクがあるので本物です。

賞金1億円をかけ、宝くじの如くテレビ・ラジオ・新聞で告知する方法もある中、あえての民間サービスTumblr、山本一太IT担当大臣(前)との意見交換会メンバーから拡散させる手法が斬新。受け付けたアイデアはすべて目を通し、来年1月に公開されるこのITパッケージの第二版に掲載されるとのこと。(アイデアはGoogleフォームを通じて簡単に送れます!記載例として「国が発注するIT事業に対するベンチャー企業の参入促進」が紹介されているなどとても親切)

国家予算250兆円、国民1.2億人を有する日本政府が、日本国民一人ひとりから直接アイデアを受け付けて、政策を創る、まさにオープンガバメント。この革新的事業が、ITベンチャーのサービスtumblr/Googleフォームを使ってゆるく始まるところがいいですね!

日本国民、誰もが応募できる、未来の日本をITで創るアイデア募集ページはこちら
「起業家精神を創発するIT関連施策パッケージ」に対するアイデア募集について(試行的実施)
締め切りは、12/12(金)18時!

起業家精神を創発するIT関連施策パッケージ」より5つの施策群

  1. 起業家精神の創発・ネットワーク化の推進
    • ITを活用した情報提供、ネットワーキング活動の推進
    • クラウド(Crowd)型手法の活用検討 等
  2. データ活用によるアイデア創出促進
    • アイデアソン、ハッカソン等の事業の推進
    • アイデアとニーズのマッチングに向けた取組 等
  3. データ利活用環境の整備
    • オープンデータ化の更なる充実
    • 分野横断的データの利活用基盤の検討 等
  4. ITベンチャー育成、新事業創出促進
    • 事業化を加速するための連携推進
    • シリコンバレー等の海外エコシステムの活力の活用
    • 国のIT調達等によるベンチャー支援 等
  5. IT人材の裾野拡大
    • 若年層に対するプログラミング教育推進
    • IT活用による教育・人材育成 等

「石橋を、叩いて壊す、公務員」と、始まったシンポジウム「進化するやわらかい公共」

日本は、お手本とする社会がない時代に突入して久しいにも関わらず、築いてきた社会の出来がそこそこ良いばかりに変化できずにいる、ジレンマに陥っています。何十年も前から言われていながら何の対策も打てないまま迎えてしまった、少子高齢化社会、鯖江市長の鯖江市役所JK課の決断の裏には、危機感があります。

先日「もしJKが「インパクトマッピング」を読んだら」で、実際彼女たちにアプリを作るための道具を用意してみると、ものの1時間ですんなりとプログラミングを体感し、課題を洗い出し、ターゲットを見据え、デザインラフまで作り上げます。これだけでも、プログラミングや、アプリづくりなど、私には無理と最初から拒絶してしまう大人には無い可能性を感じます。

変化の対局にあるのは死。まちづくりは、そもそも市民全員が行ってきたもの。人が多くなったがために効率化のため、代理を立て集約した行政というものが、いつのまにかまちづくりを市民と遠い存在にしてしまいました。市民協働という市役所が好きな言葉からして、市民から遠く、響きません。JK課が投げかけた今でさえ、まだまだ鯖江市民でさえ認知、関心は低いままでしょう。だからこそ、諦めず変化し続ける、挑戦し続ける事ができる新しい行政は貴重です。


(パネルディスカッション、牧野百男氏(鯖江市長)、齋藤留美氏(鯖江市民主役条例推進委員会鯖江ブランド部長)、若新雄純氏、コーディネーター:竹本拓治氏(福井大学産学官連携本部統括副部長))

今回の開催、平日19時から21時と市民も参加しやすいうれしい時間帯。110名もの参加者を集め、懐疑的だった人たちも応援しよう、サポートしようと変化したFacebookなどの書き込み、コメントに鯖江の強さを感じます。やわらかい公共、ステキな門出となりました。

イベントはUSTの録画で見られます。
「進化するやわらかい公共」前半 / 後半

参考
- 「進化するやわらかい公共」Facebookイベント
- さばえのJK課!「進化する やわらかい公共」|さばえ大好きキキのブログ
- 福野 泰介 - 鯖江市、進化するやわらかい公共 パネルディスカッションにきてます
- 「鯖江JK課プロジェクト」パネルディスカッション|『さばえ.jp』百さんのブログです
- 福井県鯖江市>鯖江市役所JK課推進事業に関するお問い合わせ等について

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CC BY 福野泰介 - Taisuke Fukuno / @taisukef / アイコン画像 / プロフィール画像