2017-07-20
小学校でマイナスは習わない。
割り算、分数、比、割合といろいろ出てくるも、表現・使う用途が違うだけで全部実体はただの掛け算。
嫌いだった「算数」、中学1年生の最初に習った「項」ですべての疑問が溶解。
「早くこれを言ってよ」と思った鮮明な記憶。

学校は脱出ゲーム。
「教わるより、自分で学習する方が早い」と気がついたら勝ち。
社会は不完全で理不尽、だから、人の思いは強くなる。
学校は社会のチュートリアル、実は理不尽なトラップは多いほどいいかも。

残念(?)ながら、30年前にあった下記のトラップは現在の算数では削除されていた。
- 繁分数(分数の中に分数があるという再帰的表現)
- 多重の括弧(大きい括弧{}とか今の小学生には通じなかった!)
- 食塩水問題(あえて分かりづらい無色透明が選ばれた?)

2020年プログラミング必修化を前に各教科の「好き・嫌い」をデータ化しておきたい。


Ichigo数学その1「項」
入力された数をどんどん足して表示するプログラム(マイナス対応)
* IchigoJamの制約で小数・大きい数・小さい数には非対応(道具には限界あり)

10 A=0 20 INPUT B 30 LET A,A+B 40 PRINT A 50 GOTO 20 RUN

こちら、同じプログラムももう少し丁寧に書き直したもの。
A=0 は、更に LET A,0 とも書ける。(IchigoJam BASIC リファレンス
「=」は、現在主流のほとんどプログラミング言語、算数・数学のイコールとは違う意味で使われている。

A=A+B

これを数学の目で見ると単に B=0 を意味するだけのあんまり意味のない式。
多くのプログラミング言語の定義では変数Aの値を、A+Bに書き換えるコマンドとなる。
この違いを表現すべく、IchigoJam BASIC では、LETというコマンドが正規の書き方、=は省略記法と位置づけた。

LET A,A+B

これなら数式と誤認される心配がない。


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「ゲームしなさい」と毎日言われて育つ子供はゲームが好きになるか?
未来を生きる子供に対して、問題を山積させた大人ができることは限られる。

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- 勉強とゲームは一緒論、しあわせ探しで体感する勉強に欠けているもの
- 分数が分かるアプリ
- 小学校で分数は教えるな!分数は数ではない 数の教育探求

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