ver1.1ファームウェアのダウンロードは、こちら「ichigojam-1.1.1.zip」
LPC1114の32KBのFlashROM中、8KBはプログラム保存に使うため、残りの24KB。自ずと限界もありますが、あまり複雑にはしたくないこどもパソコンIchigoJamなので、今回の追加コマンドは9つだけです。 下記、ざっと紹介します。
ver1.1 新コマンド 9つ! (PWM/UART/SRND/LANG/DEC$/STOP/CONT/LINE/RESET)一覧
PWM n,m,l (サーボモーターの制御や、SOUNDに加えて和音に使える目玉機能!)
パルス出力 n:ポート2〜5 m:周期20msec中0.01msec単位でHIGH時間指定0-2000
サーボ用100-200前後 l:0.01msec単位の周期指定(省略可能)
PWMとは、Pulse Width Modulation、電圧が一定時間だけ高い状態を繰り返す機能です。
周期指定lは、ポート2〜4とポート5の2系統使えます。つまり、音声として使う場合は2音程。
UART n,m (Universal Asynchronous Receiver Transmitter、いわゆるシリアル通信)
シリアル出力を制御します n:出力制御、m:入力制御 (n=0:出力なし、1:PRINTのみ、2:PRINT/LC/CLS/SCROLL(初期値)、3:改行\r\n変換モード) (m=0:入力受付ない、1:入力を受け付ける(初期値)、2:ESC無効モード)
起動直後、UART1,1となっていて、PRINT(または、?)で出力した文字はそのままTXDから送信され、RXDからコードを入力することでキーボード代わりになります。
(デフォルト通信速度は115200bps、8bit、パリティなし、ストップビット1bit)
SRND n (乱数初期化、ランダマイズ)
RND(n)による乱数列を初期化します。指定した数によって、乱数列が固定されます。
ランダムに面を生成するゲームに使うと、毎回決まったステージを生成できて便利です。
LANG() (言語種を返す)
今回の目玉、モンゴル語対応!
モンゴルで使われるキリル文字は、カタカナの代わりに入っています。
その状態をプログラムで取得するためのコマンドです。
(1:カタカナ&ローマ字入力、2:キリル文字&モンゴル語配列)
DEC$(n,m) 10進数の桁数指定付き表示
PRINT文でいままで使えた、16進数を表示する HEX$((n,m) や、2進数を表示する BIN$(n,m) に加えて準備。
スコア表示なので桁数を揃えたい時に使ってください。
STOP プログラムを中断
ver1.1からESCキーで停止した際、停止した行数を Break in 10 などと表示されるようにしました。
STOPコマンドはこの状態をプログラムで作ることができます。デバッグ(プログラムの間違い探し)にどうぞ!
CONT 実行中または中断した行を再度実行する
SOTPやESCで停止した行から再開します。行の先頭から実行されるので注意!
裏ワザ的ですが、プログラム中で使うことで、現在実行中の行を頭から実行するために使えます。
下記のように書くとキー入力待ちになります。
10 IF INKEY()=0 CONT
LINE() 実行中の行番号を返す(非実行中は0)
IchigoJamのGOTOやGOSUBは、変数が使えます。現在行からの差分で飛ばすために、下記のように書くと便利です。
10 GOTO LINE()+n*10
RESET リセット(電源入れ直し相当)
電源を入れ直しをソフトウェア的に実行します。保存していないプログラムは消えてしまうので注意!
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