2017-08-29
新潟県上越市で開催、全国G空間情報技術研究会上越地域活性化機構(ORAJA)主催のセミナー「オープンデータの活用で変わる地域社会」にて基調講演。

持ち時間はたっぷり2時間!オープンデータに潜む野望、真意、意義の話。オープンデータはじまりの地、鯖江がIoTと出会った変化の話、こどもプログラミングがシニアに飛び火した話など。
講演資料「ITx地域活性化 オープンデータで始まった次世代ウェブ競争

イノベーションは、ウェブやオープンデータなど無料の技術や、100円コンピューター60円ネット回線など安価な技術で、日常のちょっとしたイライラを解消するところから始まります。 途中3分間で、各テーブル毎にイライラを話し合ってもらって、匿名コメント共有サービス「コメント.net」で投稿してもらいました。

4. 夏は猫の毛が抜けて困る
5. 夜なべが効かない
6. 道路工事の交互通行の待ち時間
7. 髪の毛が気になる
8. 繁忙期が片寄っている
9. 歩道を走る自転車が迷惑
10. この考える時間が苦痛
11. 若い人が酒飲み行かない
12. 路線バスの本数が空くなあ
13. この建物の前の道路が休日に大渋滞する
14. 鼻毛が伸びて困る
15. 今朝のミサイルの警報のうるささ
16. かみさんの言動。
17. 酒に弱くなった
18. 受験生の息子がまともに会話してくれない
19. 社員の行動にイライラ
20. タクシードライバーがシニア化し、遅くてイライラする
21. 車の運転マナーが悪い、特に女性の加えタバコが気になる
22. そこのスタバが無駄に混雑している
23. 子供が長く帰省するとウザイ
24. 文章の校正に気を使う
25. 押しボタン信号の押してから信号が変わるまでの時間が長い

6の道路工事の信号や、25の押しボタンの待ち時間、反対側に誰もいないのに無駄に待たされるのはイライラしますね。 センサーを使って測ったり、時間帯ごとの交通量の差や、混雑予測データに合わせて最適化するIoT信号機ができそうです。

12の路線バス、鯖江のバスIoTでの乗降数のリアルタイムオープンデータ化や、カーボントラッカーなどを使った潜在的な移動ニーズを集めることで、快適なバス路線づくりも狙えます。

若い人、奥さん、息子さん、社員、対人関係のイライラ。客観的なデータでみると、イライラが多くなったのではなく、イライラに敏感になっただけかもしれません。ひとまずイライラしたらボタンを押す、イライラログIoTで、上越市内のイライラ状況を把握してみるのも手かも。

数値化(データ化)できれば改善できる。さまざまなデータが、オープンデータ化することで、いままで見えなかった関係性が計算できるようになっていきます。 おもしろい切り口で、見つかる意外な関連は、イノベーションの大きなヒント。学校教育でみんなで取り組むと超強力ですね!


「G空間情報社会における地方でのオープンデータ活用について」
NPO法人全国G空間情報技術研究会 理事長 碓井照子さん


測量の世界も技術に合わせて変化する。
本当の位置に描くと重なって分かりづらいものをずらす転位(てんい)、細かくなりすぎるものをざっくり描く総描(そうびょう)
地図を編む ~マップル・ルーツをたどる旅~ 第一回 | 空間情報クラブ


そして、地図は3Dへ

日本における自動運転実現に向けたダイナミックマップ、国土全体3D地図化するバーチャルシンガポールの動きもあり、ますますおもしろくなるG空間情報。2022年の高校での必修化を待たずとも、楽しいカリキュラムでいろんな世代を巻き込んでいきましょう。


「オープンデータの活用で変わる地域社会」
主催:NPO法人全国G空間情報技術研究会スキルアップセミナー・ORAJAオープンデータ利活用セミナー
共催:上越技術研究会
場所:上越市教育プラザ研修棟3階大会議室

links
- 「地理総合」の必修化と国土地理院の取り組み|ニュース/アーカイブ|みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)公式サイト - 内閣府
- オープンデータポータルサイト - 上越市ホームページ
- DATA GO JP - 日本政府オープンデータカタログサイト

Tweet
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
本ブログの記事や写真は「Creative Commons — CC BY 4.0」の下に提供します。記事内で紹介するプログラムや作品は、それぞれに記載されたライセンスを参照ください。
CC BY / @taisukef / アイコン画像 / プロフィール画像 / 「一日一創」画像 / RSS