福井高専在籍中、周りにたくさんありながらも、全く関心がなかったハードウェア系雑誌、トランジスタ技術。konashiがスマホと物理世界をつなげてくれたことで、一気に電子工作への関心が高まり、愛読書となりました。いままで感じていたソフトウェアとしての限界をいとも簡単に乗り換えてくれるパワーがおもしろいですね。
今日は、先日トラ技のおまけで手に入れたマイコンLPC1114を使って楽器を作ってみました。楽器を作るつもりはなかったのですが、意外と簡単に音がなることが分かり、加速度センサーとつないでみたらいい感じだったので、楽器として仕上げました。それが上記の写真の楽器「katamukeon」。
「katamukeon」は、その名の通り、傾けることが特徴の楽器で、傾けるとディスプレイに音階が表示され、ボタンを押すことで懐かしのPSGサウンドが鳴ります。左右で音階が平均律半音なしでひとつずつ変わり、上下でオクターブ変更です。ブレッドボード上の試作なので、大きいですが、電池2本で動作し、このままどこへでも持っていって演奏できます。
「katamukeon」の作り方
1. MARYと有機ELボードを接続
2. MARYの空きポートにイヤホン、ボタン、LEDを接続
3. 傾きとボタン音が鳴るLPC1114用のプログラムを作り、USBケーブルで転送し確認
4. 100円均一で買ってきた単三2本のUSB電源を接続し、電源スイッチを設置
この状態は、あくまで試作。外見のデザインがない状態です。ユニバーサル基板に部品ハンダ付けしたり、チップもまとめてプリント基板にするとぐっと小さくなって、外装をかわいく作ると、きっとキュートな楽器になるでしょう。有機ELディスプレイは高価なので、音階を表示するLEDとかにするのがシンプルで良さそう。
製品化する場合には、練習曲表示機能をつけて、3人集まって3和音合奏が簡単にできるとかが楽しそう。昔のファミコンミュージックを演奏すると非常にいい雰囲気出ますよ。エッジの効いた矩形波、ぜひ生音でお聞きいただきたい!