何を食べるとどうなるか?生きている=体の中での化学反応。ブラックボックスにしておくことは、コンピューターがブラックボックスなことと同様に怖いこと。
インターネット白書2016へ寄稿した、10年後、完全食の無償化という未来予測。
完全食品の大規模工場生産によって、食べるために働くことから開放された人類は、モノヅクリに明け暮れていた。知識、データ、成果物など、社会全体がオープンデータ化され、必要とするモノやスキルは誰もが自由に習得できる。インターネットへのアクセスは専らメガネを通じて行う。社会と自分自身を照らしあわせ、見るべきものは自動的に視界に合成されるメガネ、こだわりの鯖江産。日本発の完全食、COMPをきっかけに自分に必要な栄養素研究をスタート。
今日は来月開催されるロボコンに向けたモノヅクリ。ロボコンとは、特定の課題を解決するロボットを持ち寄って競うオフカイの一種。潤沢な帯域と究極の低遅延によるコミュニケーションは、オフカイ最大の魅力。今回のテーマは「柿の収穫」。いかに軽く、いかに速く、いかに美しく収穫するか?人工知能の提案から絞り込むのも手だが、直感のままに一気に創りあげるのもまた楽しい。産地ならでは食と意外な技術の使い手との出会いが楽しみだ。
株式会社jig.jp 代表取締役社長 / IchigoJam開発者 福野泰介
(インターネット白書 2016 | インターネット白書ARCHIVES)
まずは食塩とナトリウムから。
ナトリウムの過剰摂取は高血圧につながり、高血圧が心臓病や脳卒中の原因となる。
WHOが2013年に発表した上限は2,000mg(=2g)。
「WHO | WHO issues new guidance on dietary salt and potassium」
ナトリウムの摂取源はほぼ食塩らしく、ナトリウム量に2.54をかけると求められる、食塩相当量。
なぜなら、食塩こと塩化ナトリウムの化学式がNaCLでNaとClが1:1、それぞれの重さを表す原子量が23.0と35.4なので、 (23.0+35.4)/23.0 = 2.54 となる。(電子工作でよく使う0.1inch=2.54mmと一緒で覚えやすい)
2013年に食品表示法が改正され、食塩相当量を表示することが義務付けられたため、現在、食品によってナトリウム量と食塩相当量が混在状態。どちらにも対応できるアプリを作成しました。
1日の食塩摂取量を計測してみましょう。
「塩メモ」
食塩1日5g、ナトリウムで2,000mgは驚くほど厳しい。
ちなみに食塩から分解された、塩素(Cl)の方も人に必要らしく、必須ミネラル16種類の1つ。こちらは過剰摂取しても体外に排出されるので問題ないとのこと。塩素というと消毒なイメージなだけに意外ですね。
人体と化学、おもしろい。
links
- WHO | WHO issues new guidance on dietary salt and potassium - 食塩上限5g
- 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」策定検討会審議会資料 |厚生労働省 - 男8g/女7g未満推奨
- 減塩委員会|日本高血圧学会 - 男女ともに6g未満推奨
- (2016年10月発行)食塩相当量について 解説
- COMP 完全食 - 400kcalで0.5gと食塩控えめ
- 食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン - 消費者庁食品表示企画課