2018-05-01
モバイルバッテリーを使ってIchigoJamを動かしていたら、しばらくすると切れてしまう。
これは、IchigoJamの消費電力が少なすぎて、モバイルバッテリーの自動停止機能が働いてしまうことが原因です。

センサーや、サーボなど周辺機器をつなぐと切れなくなったりしますが、動いていない時に切れてしまうなどでは困ります。

そこで登場、1本の100Ωの抵抗(100本で100円@秋月電子通商
3.3V(VCC)とGNDにさし込んでみました。

無事、一定時間で切れてしまうことを繰り返していたDAISOモバイルバッテリーでも動き続けるようになりました!


VCC-GND間であれば、どこにさしても大丈夫。5V-GND間でもOKですが、消費電力がちょっと上がります。

この抵抗は無駄なのでしょうか?
実は、発熱するという機能があります。
3.3V / 100Ω = 0.033A、3.3V * 0.033A = 0.1W
0.1W = 0.1J/s で、空気の比熱がだいたい 1J/g℃ なので、周りの空気1gを10秒かかって1℃上げるくらいの発熱。
とっても地味な暖房という感じです。
(参考、■ 各種物質の性質: 気体の性質

その1万倍の1000Wの暖房を計算してみましょう。
4畳半の容積は、18m3(4.5/2*3.3*2.4)。
空気の重さは意外と重くて 1.3kg/m3 程度。(参考、空気に重さはあるの? | ダイキン工業株式会社
つまり、4畳半には23kg(18m3*1.3kg/m3)の空気。
この暖房は、部屋全体を23秒で1℃あげる能力ということです(実際は熱が逃げちゃうのでもっと時間がかかりそう)

今回100Ωを使いましたが、1kΩだと、1/10の0.01Wとなって、小さすぎるせいで自動停止しちゃいます。
逆に小さい抵抗を使うとどうなるか?
10Ωだと、10倍の1W、この抵抗の定格(仕様上の限界)1/2W(=0.5W)を越えてしまうので危険です、きっと。

回路を間違うと異常に熱くなったりする理由がわかりますね。

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