2013-03-15
Webで何でもできたらいいのに、という願いは少しずつ叶ってきてますね。Webを使った将来がどんな世界になるかは、Webをつくった人がつくった組織によるテストにヒントがあります。

その組織、World Wide Web Foundationによって昨年発表された世界各国のWebの進捗度によると、日本は世界61カ国中19位でした。ケータイ・スマホによるネット接続が当たり前の日本なのにこの順位なのはどういうことなのでしょうか?

このテストは政府がどれだけWebと近いかを14の項目で測るようにできています。
OKFJの記事を参考に、その14項目は下記5つに分類してみます。

1. Webにデータを公開しているか?
2. オープンデータを先導しているか?
3. オープンライセンスを使用しているか?
4. オープンフォーマットを使用しているか?
5. 公開されたデータを使ったアプリが存在しているか?

公開されるべきデータとしては、下記のように挙げられています。

- 国際貿易
- 各部門の予算と実支出
- 保険医療セクター(病院、医者など)の業績
- 教育の業績
- 交通機関の状況やスケジュール
- 統計(年齢、収入、投票、移住など)
- 地図データ
- 納税申告書のデータとその提出方法
- 各サービス提供者(例えば、地方の警察所、図書館など)の連絡先
- 犯罪

これらすべてが実現された世界が近い将来訪れます。身の回りのさまざまなサービスがWebでできるようになっていきましたが、行政関連の手続きはまだまだやらなくてはいけない面倒なことが多いです。それもいずれすべてWebでできるようになるのは間違いないですが、それら行政サービスがWeb化するには、個人情報の保護という非常に重要で難しい問題が控えています。

実はこのテストの主眼は、個人情報などを扱う前の段階、Webの世界における重要な社会インフラとしてのデータにあります。行政が持つ膨大なデータを誰もが自由に使える形で公開することによって、それらを活用したきめ細かいさまざまな民間サービスを生み出す元となります。その進捗度を測るテストなわけです。

日本は19位と去年は奮いませんでしたが、オープンデータの先導が始まった今、挽回の日は近いです。

Open Data Index、オープンデータの評価指標を発表 | Open Knowledge Foundation Japan
Introducing the Open Data Index – World Wide Web Foundation」評価点のRAW DATAもあり!


(http://www.webfoundation.org/2012/09/introducing-the-open-data-index/)

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