2013-03-21
昨日触れたコミュニティFMとは、可聴範囲が県全体ではなく、市区町村1つ分くらいに相当する狭い範囲向けのラジオ放送を行う、免許制の放送局です。ローカルな情報を届けられることと、市民が気軽に番組に参加できることが特徴です。

鯖江市と隣の越前市にあるコミュニティFM、NPO法人たんなん夢レディオ(通称、たんなんFM)では、市民DJによる番組や、越前市にある仁愛大学、鯖江市にあり、私の母校、福井高専による番組など、普通の放送メディアでは聞けない、ローカルで温かい放送を聞くことができます。また、NPOである特徴を活かし、行政による番組、政治家さんと市民との対談など、市民目線でのチャレンジングな番組作りができる点もおもしろいところです。

たんなんFMは、ネックだった可聴範囲が狭さを、USTREAMを使ったサイマル放送をすることによって、全世界どこででも聞けるようにしたり、市内の緊急情報をDTMF信号(いわゆるピポパ音)を使って発信し、それを受信する防災ラジオを開発するなど、新技術への積極的な取り組みも特徴です。こういう取り組みができるのは、創設者であり理事長の伊藤さんが、柔軟でチャレンジングな福井高専の第一期生だからでしょう。

携帯電話は日本において一人一台以上に普及したことから、M2M、つまりマシン同士の通信に注目が集まっています。案外、コミュニティFMを使ったM2Mというのも、使い方次第で広まるかもしれません。

総務省 電波利用ホームページ | コミュニティ放送の現状」・・・あなたの町にありますか?
たんなんFM たんなん夢レディオ
コミュニティFM放送を利用した防災ラジオ

Tweet
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
本ブログの記事や写真は「Creative Commons — CC BY 4.0」の下に提供します。記事内で紹介するプログラムや作品は、それぞれに記載されたライセンスを参照ください。
CC BY / @taisukef / アイコン画像 / プロフィール画像 / 「一日一創」画像 / RSS