2020-02-13
IchigoJamの組み立てた方には見覚えある電子部品、クリスタル。 かなり正確に12MHzで電気的に発振するこの部品をCPU内部で4倍にして、48MHzとして動作させています。

実はIchigoJamは、クリスタルをつけなくても動きます。 CPU内蔵された12MHzの発振回路を使って、同じようにも動くようにできているのですが、発振の精度が悪いため画面が少し揺れたりします。 あえて最初ははんだづけせずに試してみるのもおもしろいかも?


クリスタル(水晶発振子) 3.579545MHz: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
いろんな周波数で販売されていますクリスタルですが、3.579545MHzという、なんとも中途半端風なこの周波数は何でしょう? 実はこちら、黄色い線でコンポジット端子へ接続する、NTSCの仕様にぴったりな部品です。

このクリスタルに対応した、IchigoJamのファームウェアを作ってみました。 3.579545MHz を 14倍して、50.113630MHz で動作させているので、ちょっとだけオーバークロック(定格50MHz)、通常版よりちょっと速く動作します。 水平同期周波数をぴったりにしたので、相性はよりよくなるはずです。うまく映らないテレビなどでお試しください。

IchigoJam 1.4β17
- 外付けクリスタル 3.579545MHz 用実験ファームウェア
(通常IchigoJamでは動きません!)


テレビにつなぐパソコン、MSXの動作周波数も、3.579545MHz。どこかで見た覚えがある数値だと思いました!

50MHzを余すこと無く使い切りたい人は、マシン語入門もどうぞ!
15分で分かる、高専生のための逆アセンブルして学ぶマシン語入門

Tweet
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
本ブログの記事や写真は「Creative Commons — CC BY 4.0」の下に提供します。記事内で紹介するプログラムや作品は、それぞれに記載されたライセンスを参照ください。
CC BY / @taisukef / アイコン画像 / プロフィール画像 / 「一日一創」画像 / RSS