オープンデータ伝道師は、自動的に地域情報化アドバイザーにもなる仕組み。地域情報化アドバイザーとは、総務省による日本全国隅々まで情報活用できるように、専門家を国の予算で派遣する制度。予算に限りがあるので、早いもの勝ちです!今年度は、原則オンラインでの支援となって、お互いより手軽になっています。(総務省|ICT利活用の促進|地域情報化アドバイザー派遣制度(ICT人材派遣制度))
207人登録されている地域情報化アドバイザー、その一覧がオープンデータになっているので、早速活用して、地域情報化に貢献したいと思います。「■地域情報化アドバイザー一覧 2020年度 | APPLIC(一般財団法人 全国地域情報化推進協会)」に情報は掲載されていますが、一人ずつPDFになっているので、検索しづらい状況でしたが、オープンデータによってこの通り!
「総務省 地域情報化アドバイザー一覧 2020」(src on GitHub)
ただこの実現が一筋縄ではいかなかったので、使いやすいオープンデータづくりの参考にしていただけるよう、ここにまとめます。
オープンデータ改善点15
1. 「地域情報化アドバイザー一覧 - DATA GO JP」へのリンクを増やしましょう。地域情報化アドバイザー一覧へのリンクはありますが、逆がありません。総務省からのリンクもぜひ。
2. オープンなフォーマット、CSVオープンデータにしましょう。UTF-8 CSVデータなら、Excelで普通に開くこともできます。作り方はかんたん、名前をつけて保存「UTF-8 CSV」を選択するだけです。
3. 先頭行は項目名としましょう。タイトルや空行は不要です。データに関する情報(メタデータ)は、リンク元に記述しておきましょう。
4. 項目は1行で収めましょう。1行はみだしていた項目を中にいれました。
5. 項目名内での改行は避けましょう。
6. 項目名は何かつけましょう。仮に「ID」と振りました。ただ、五十音順に並んでいるので、今後、増減があったときにIDが変わってしまいそうです。登録日欄を設けて、登録順に下に足していきIDを増加させていくか、各地域情報科アドバイザーのマイナンバーを記載しておくのもいいでしょう。(あれ?)
7. IDの重複は避けましょう。アプリで何か挙動が変だと思ったら、「064」が2つありました。明らかなミスだったので「063」と修正しています。
8. 姓名の区切りは統一しましょう。名字と名前、区切りなし、半角スペース区切り、タブ区切り、全角スペース区切り、中黒区切りなどが、混在していました。すべて半角スペース区切りへと正規化しました。
9. データの前後の空白は避けましょう。名寄する際など、トラブルの元です。
10. データ後ろの空データ行は削除しておきましょう。CSVデータにしたとき、行数が無駄に多くなってしまいます。macOSであれば、ファインダーにてCSVデータを選択し、スペースを押してみえるプレビューで確認できます。
11. 殻の項目名と空データは削除しておきましょう。ただ、あってもそんなに問題はないです。項目の追加はプログラムによる自動化に障害となる���とは少ないので、有用なデータ項目はどんどん追加しましょう。
12. データ内でスペースによる調整は避けましょう。
13. ファイル名はわかりやすくつけましょう。「01_ad_opendata.csv」という名前ではデータ内容が想像できません。正規化後の「ictadvisors_2020.csv」としました。
14. 顔写真URLの項目がほしいです。元データと同様のデータ量で公開しましょう。せっかくオープンデータがあっても、元サイト以上に使い勝手をよくできないと活用範囲が限定されてしまいます。(民間オープンデータであれば、戦略としてありです)
15. 対応可能分野の項目がほしいです。サイトにはありますが、プロフィールやオープンデータに掲載されていません。207名の地域情報化アドバイザーを効率よく探す重要な情報なので、ぜひ追記いただきたいです。
14、15以外は、対応して、CSVオープンデータとしてGitHubで公開し、簡単な検索アプリを作って公開しました。今回は静的ページも生成し、検索エンジンからの流入も狙っています。結果はまたしばらく運用してレポートしたいと思います。
「総務省 地域情報化アドバイザー一覧 2020」(src on GitHub)
オープンデータ伝道師、大集合!
自治体の方、地域情報化アドバイザー制度のご利用、ご検討ください!
「オープンデータシンポジウム2020 オープンデータ伝道師大集合」
YouTubeでの録画、どなたでもご覧いただけます!