昨年の各都道府県ばらばらに公表されるデータを集めたり、コンバーターを書いたりする状況から比べると、厚労省発表の前日現在患者数PDFデータと、ほぼ週次で発表される対策病床数Excelデータを反映するだけなので、随分と楽にはなっています。 ただ、それぞれPDFとExcelは、データ形式が変わらない保証がないため、目視チェックが欠かせません。
「COVID-19 Japan - 新型コロナウイルス対策ダッシュボード #StopCOVID19JP」
オリピック開会式の日、東京と神奈川が黒。つまり、現在患者数が対策病床数(医療機関の病床+宿泊療養施設の室数)を超えています。
分母が病床、分子が患者数なので、対策病床使用率という言葉を定義して使ってきましたが、一般の病床使用率と混同されるケースが見られることから、単に「現在患者数/対策病床数」と表記する形に改めました。
合わせて、数が多くて見ずらくなっていた部分を割合表示に変えました。
「東京都 - COVID-19 Japan」
東京をクリックかタップすると詳細を見ることができます。第四波を超える現在患者数となっています。過去の推移からピークはもう少し先となると推定できます。
「新型コロナウイルス感染症患者の療養状況 病床使用率 - 厚労省発表データ」
現実には病床使用率は100%を超えられません。こちらが厚労省発表の実病床使用率ですが、重症病床使用率が東京で45%、沖縄で62%とかなり高くなっています。
「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」
厚生労働省のオープンデータも充実してきました。ステージの判断で参考とされる指標関連データによると病床使用率は50%を超えると、最終段階であるステージ4となり危険とのことです。
病床数データは7/14と1週間以上も前のデータな点に注意です。
「新型コロナ対策病床数推移(厚労省)」
病床数の推移を見ると一目瞭然ですが、病床の準備は一朝一夕ではできません。
日々更新される現在患者数を見て、その医療キャパ推定値を踏まえての行動が大事です。
また、厚労省オープンデータはCSVとなっているので活用しやすそうですが、CORS設定がされていないため、運用するには何かサーバーが必要なのが惜しい!
(参考、クロスドメインの通信許可(CORS対応) - APIテクニカルガイドブック - 標準ガイドライン群 | 政府CIOポータル)
「福井県 - COVID-19 Japan」
一方福井県は、第五波、収束方向。対策病床数450の内、50のみ使用、11.1%です。同じ日本といえ、場所によって状況が全く異なるだろうという仮定で、ひと目で比較できるものが欲しくて作ったのが本アプリです。
「新型コロナワクチンの接種状況(医療従事者含まず)」によると全国のワクチン接種完了率はまだ2割程度。 第五波は避けられなさそうですが、最後の波としたいですね。(接種完了率、トップは山形県で27.94%、ボトムは沖縄県14.60%)
集約しているデータはすべて二次利用可能なオープンデータとしています。Amazonアレクサなど、さまざまなサービスで使っていただいています。 厚労省オープンデータと合わせて、ご活用ください!