ハンコの起源からたどり、なぜ脱ハンコなのか?なぜ脱ハンコが進まないのか?どう進めるべきかを、異分野の専門家によってディスカッションする3時間イベント。
主催の京都大学公共政策大学院 准教授 坂出 健さん、
スピーチに佛教大学 歴史学部 教授 門田 誠一さん、
シヤチハタ株式会社 代表取締役社長 舟橋 正剛さん、
京都大学公共政策大学院 教授 岩下 直行さん、
パネリストとして、経済産業省大臣官房参事(独)経済産業研究所 国際・広報ディレクター 佐分利 応貴さん、そして、帝都と福野。
日本のハンコ文化のはじまりは約2,000年前の西暦57年、小学校で習った「漢委奴国王印」の金印。
ハンコの歴史は偽造ハンコとの戦いでもあったが、近代、物理的なハンコは完全に敗北した。(印影から30分で印章が作成できてしまうのは致命的)
すでにインターネット上ではハンコの代わりの認証技術として、公開鍵暗号技術が主流。 これをサイバーハンコ(CyberHanko)として捉えて比較した表を作成した。
既存の意味を失った物理ハンコから脱却し、新しいサイバーハンコへと社会を転換するためには、技術背景を理解し、良い使い勝手を提供する必要がある。
重要な背景技術、公開鍵暗号は、1976年。
通常、鍵は秘密にするものだが、鍵を2つに分けて、一方を公開して使うのが公開鍵暗号の特徴である。
秘密の鍵で閉じたものは、公開鍵でないと開かない。つまり、鍵をかけた人は公開鍵と対になる秘密鍵をもっている本人であると確認できる。
これを応用することで、任意の文書などのデータに電子署名を付与することができる。これがサイバー空間における認証技術、ハンコである。
公開鍵から秘密鍵を生成できないことが前提となるが、こちら世界中の専門家が検証したアルゴリズムがオープンな技術として公開されており、日本政府も電子政府推奨暗号リスト(CRYPTREC暗号リスト)として公開している。(本日登壇の岩下さんは、その選定メンバーのひとり!)
公開鍵暗号を使ったCyberHankoを実際に試すことができるアプリと解説はこちら。
「webの信用と鍵の寿命、デジタル時代のHANKO、公開鍵暗号の実装変更 RSA→Ed25519」
認証としての物理ハンコは死んでも、楽しく飾るスタンプ的なハンコは生き続けます。
「ハンコ廃止はハンコ文化の否定ではない - 岩下直行 公式ホームページ」
「CyberFriday #7 photo」
こちら写真データをドロップすることで左上に「CyberFriday」ハンコを押した写真画像にするアプリ「CyberPhoto」の複数ファイル対応版。
生成した写真をCyberValley, Japanサイトにまとめました。
html2canvasを使ったhtml2image、JPEG化するCanvas、ダウンロード用にdowloadFileとdownloadZipをソースに追記。 画像加工アプリの参考にもどうぞ!(src on GitHub)