「イラストで学ぶ 世界を変えたコンピュータの歴史 : レイチェル・イグノトフスキー, 杉本 舞」
一気読み!分野別にざっと歴史が分かって、何か次を創りたくなる、良い本です。
女性の活躍
- エイダ・ラブレス(1815) - 世界初のコンピュータープログラマーかも(ベルヌーイ数を計算)
- グレース・ホッパー(1906) - アメリカ初のプログラマーの一人、COBOL開発者
- マーガレット・ハミルトン(1936) - アポロ計画の月面着陸プログラムを開発
おもしろガジェット
- スキャタレー(紀元前7世紀) - ギリシャの暗号
- アンティキティラ島の機械(紀元前3世紀ー紀元前1世紀中ごろ) - 世界最古のアナログ計算機
- ミクラルN(1973) - 1973年マイクロプロセッサを使った最初期の商用完成品パーソナルコンピュータ(Altair 8800は、1974年)
書籍内、間違いをいくつか発見したので、注意してお読みください。
P12 Byte → byte (単位は大文字小文字を厳格に)
KB、MB、TBと表記するときのバイトは大文字
P32 二進数は古代の中国、エジプト、インドで用いられた → 二進法は古代の中国、エジプト、インドで用いられた
「二進法での算術の基礎を作った」←これは合ってる
例えば二進法表記の100は、数を二進法表記したもので、十進法の4と同じ数である。
2進数はp進数という実数とは違う数の一種。(参考、p-進世界へようこそ 山崎 隆雄 筑波大学数学系)
P42 2つの二進数を足し算できる → 2つの数を二進法で足し算できる
P51 チューリング完全と考えられている
「チューリング完全」はプログラミング言語などアーキテクチャに対して使う言葉なので、スマホやノートパソコンに対して使わない。
P96 Mpbs(メガバイト/秒) → Mbps(メガビット/秒)
バイトじゃなくてビット、pbsじゃなくてbps、2つ間違い。
「イラストで学ぶ世界を変えたコンピュータの歴史 - 関連サイト」
Macのアプリ、プレビューでは写真から文字を認識してリンクしてくれて便利。これもコンピューターが速くなったおかげ!
近代のコンピューターの発展といえば、GPUによるAIの実現。書籍にはまだ先と書かれていた会話する汎用AIも登場しました。
ブラウザからそのGPUパワーを活用するための技術、WebGL2を実験してみました。
「WebGL2 GPGPU test」src on GitHub
WebGL2で使えるようになったGLSL ES 3.0の配列への出力機能を使ったサンプルをESモジュールとして整理しました。この例では結局画面に表示していますが、音声など、何かのデータで汎用的に使えます。
鯖江の河川敷の写真が、クリックやタッチで、ババッと散ります。多量の計算を並列して動かすのがGPU(ジーピーユー)。グラフィックに限らず汎用的に使うのがGPGPU(ジーピージーピーユー、general-purposeのGPが頭についてます)。
使った写真はこちら、つつじマラソンに向けてランニングした鯖江市日野川河川敷。
日野川河川敷にはマレットゴルフ場もあります!
心技体、バランス良く鍛えましょう。
links
- イラストで学ぶ 世界を変えたコンピュータの歴史 : レイチェル・イグノトフスキー, 杉本 舞
- wgld.org | WebGL2: WebGL 2.0 と GLSL ES 3.0 |
- WebGL2.0のためのGLSL ES 3.0 - Qiita