「新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年5月8日版)」
データソースとして使用してきた、新型コロナウイルスが2類から5類へ移行に伴い、厚労省による「新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年5月8日版)」での毎日の更新が停止されるためです。
「COVID-19 Japan - 新型コロナウイルス対策ダッシュボード(更新終了) #StopCOVID19JP」
感染拡大に対する対策が奏功し、患者数が対策病床数を大きく上回っていても問題ない状況となりました。
とはいえ、現在でも患者数は40万人、無症状が多いとはいえ、引き続き発症した人のつらい思いをする人がいなくなったわけではありません。総務省が発表する日本の週あたりの救急搬送困難事案数も3年前は日本全体で1,000件未満だったのが、直近で3,000件と大幅に増加している点にも注意です。
「COVID-19 Japan - 新型コロナウイルス対策ダッシュボード #StopCOVID19JP - 岐阜県」
4.5%と低い岐阜県は、2022年10月19日から患者数の定義を変更している模様です。観測途中に定義が変わってしまうと比較ができなくなります。
「COVID-19 Japan - 新型コロナウイルス対策ダッシュボード #StopCOVID19JP - 福井県」
福井県は、年末年始にかけてが最も死亡者数が多かった点が気になります。
「COVID-19 Japan - 新型コロナウイルス対策ダッシュボード #StopCOVID19JP - 東京都」
東京都の状況です。患者数も減っているわけではありません。直近の推移が福井県と似ていますが、患者数が5万人と2千人の福井県と比較し、25倍違います。人口比では18倍なので、東京都の方が感染リスクは少し嵩いと言えます。
「新型コロナ対策病床数推移(厚労省) - 東京都」
母数として使っている病床数と療養施設室数も状況に合わせて柔軟に増減させてきたことが分かります。東京都は直近では対策病床数も少し減らしています。
「NIID 国立感染症研究所 速報データ」
今後は、厚労省のお知らせからリンクされている、国立感染症研究所における週次更新となるとのこと。
現在はインフルエンザを筆頭に各種感染症データをCSVで公開しています。
「NIID 国立感染症研究所 速報データの二次配布オープンデータ」
公開されているCSVデータの問題点は3つ。
1. CORS対応がされていないのでWebアプリから直接使うことができない。
2. SJISで表記されていたり、改行コードが"\r"のみだったりと標準ではなく使いづらい。
3. 先頭行以外、かつ、複数行に項目名が書かれている変形CSVであるため扱いづらい。
4. インデックスがないためまとめて解析できない。
まずは、1と2の問題を解決するためにダウンロードしBOM付きUTF-8データに変換して、GitHub Actionsを使って自動更新し、GitHub Pagesによって公開するリポジトリ「niid_go_jp/code4fukui」を作成しました。
「最新感染症定点観測データ表示」
このようにシンプルなコードでデータを扱えるようになりました!