企画の鍵は、アプリの対象者を思い切ってぐっと絞ること。行政サービスというのはだれもが使えるように、老若男女幅広く対象者をとるため、誰にとってもまぁまぁの体験しか得られません。
アプリとオープンデータが無い時代は、対象者別に案内パンフレットを用意したり、特定の人だけを対象としたイベントを企画したりと行政コストがかかる上に、不公平と見られるリスクもやりにくかったことです。これからは行政に変わって、または、協力して、学生、一般、企業、NPOなど、市民が市民のためにきめ細かい公共サービスが提供できるようになります。
オープンデータとアプリによる新しい社会は、当然のことながら誰も体験したことがない正解の無い世界です。Code for Americaからスタートした、プログラミングによる社会創造ですが、プログラミングから遠い世界の人たちがいかに参加し、使ってくれるかが鍵となります。開発者視点と生活者視点のうまい融合が、次の Code for X の課題です。
坂井市、越前市、福井市など県内に続々広まるオープンデータと、福井県が発表した県内全域でのオープンデータなど、活動が広まる中、県内全体で取り組んでいく Code for Fukui 構想が進んでいます。本日、越前市秋吉瓜生店にて、その設立準備パーティーが開催され、近くて新しい田舎ならではのつながり、また大阪・東京・鳥取と地域を超えたつながりが生まれました。
県全体で人口が80万人、町内会が活発で、ずっと福井に住んでいる人が多いことから、初対面の人が、同じ町内だったり、共通の近い知り合いがいたり、実は親戚だったりという話が頻繁にあるのがおもしろいところ。それでいて、北前船など日本海の交通の要所文化からか、石川出身の私のような地域外からの人に対してもとっても温かいのがうれしい福井県です。
(ごめんなさい、設立準備パーティー、写真、撮り忘れました)