2014-03-16
生産効率を上げるために作られる道具、治具。工具の位置合わせを意味する英単語、jig の当て字が由来とのこと(治具 - Wikipedia)。会社名をjig.jpに決めた理由のひとつでもあり、大好きな言葉です。

私の思う道具とは、時間を創出するもの。面倒な物事にかかる時間が半分になれば、時間が余る。また短時間にできると分かると、挑戦したくなる。道具の魅力は、可能性に想像が膨らみワクワクさせてくれること。治具は、普通は人の目に触れない創造者のための道具。私の週末治具づくりを紹介します。


思い立って、はんだごてを握り作った治具。


110円マイコン(LPC1114)にプログラムを簡単に書き込むための接続器です。パソコンからUSBケーブルでUSB-シリアル変換につなぎ、電源とシリアル送受信と信号(DTR=ISP, RTS=RESET)をマイコンの位置に合わせて整えて、すっきりつなぐ役目をします。ブレッドボードにマイコンとこの治具を挿すだけの、簡単マイコンプログラミング環境が整いました。(昔の環境


100円均一でも売っているLR61と表記が含まれる9V電池、分解すると一般には流通していない単6電池が手に入るということで、やってみました。小型工作には電源、大事です。


きれいに取り出せました。1.5Vの単6電池が6本。これを2本ずつ使って3Vで使うのもあり。


同じく100円均一で買った電池USB電源をばらして出てくる昇圧器を使って1本ずつ使うのもあり。


AndroidとBluetoothでマイコンとつなぐ実験。konashiはiPhoneとマイコンをつないでくれますが、これでAndroidもokです。トラ技連動企画の通信モジュール、大好評らしくネットでは手に入らないみたいですが、ラッキーなことに、福井のマルツパーツ館に1つだけ残ってました。


治具のおもしろさは組み合わせにあります。例えば、以上の治具と昨日のテレビ出力を組み合わせると、使わなくなったAndroidを使ってWebAPI経由で取得したPM2.5の値をBluetoothで飛ばして、大画面テレビに表示する小型デバイスのできあがりです。

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