0. ビスケットボード
コンピューターIchigoJam(いちごじゃむ)は、このビスケットのようなボード(板)を使って組み立てていきます。黒い線で縦横につないで書いてある穴同士が、電気的にもつながっています。
1. CPU
CPU(シーピーユー、セントラル・プロセシング・ユニット)とは、コンピューターの頭になる部分です。
差し込む前に、机に押し当てを使って、両側の足を内側に立てた時、垂直なるまで曲げます。
位置と方向が大事です。目印も参考に、左右上下の穴の数をよく確認して、挿しこみます。
※IchigoJamで使っているCPUは、NXP社のLPC1114、48MHz(秒間4,800万回計算します)で動かしています。記録容量は32KB、メモリは4KB(4096byte)と普通のパソコンの100万分の1ほどしかありません。
2. 画面への出力(その1)
コンピューターから私達、人間へのメッセージを伝えるための「出力」としてIchigoJamは、テレビにあるビデオ信号に対応しています。
CPUからビデオ端子へは2つの信号線を使ってつなぎます。信号の強さを制御するための「抵抗」という部品を色をよく確認して、取り付けます。抵抗に向きはありません。
(VIDEO1 = 470Ω 黄紫茶金、VIDEO2 = 100Ω 茶黒茶金)
取り付けた抵抗の裏、飛び出した部分は、切れ端が飛ばないように指で押さえて、ニッパーで切ります。
3. 画面への出力(その2)
ビデオ端子を取り付けましょう。これでVIDEO1とVIDEO2のピンからの出力が足しあわされて、ビデオ端子のHOT側へとつながりました。
4. キーボードからの入力
私達、人間からコンピューターへ指令を伝えるための「入力」としてPS/2キーボード端子をつなぎます。キーボードの信号も緑と青の2本をつなぎます。
もし間違えてもペンチで引っこ抜いてつなぎ直せば大丈夫です。ただ何度も引っこ抜くとつながらなくなってしまうので、できれば慎重に!
5. LED
IchigoJamには、シンプルに使える出力として、LEDがついています。
330Ωの抵抗(橙橙茶金)で、LEDに流す電流をコントロールします。
LEDには向きがあります。LEDは長い方を上にしてつけてください。LEDも裏側の余った部分はニッパーで切ります。
6. ボタン
IchigoJamには、シンプルに使える入力として、ボタンがついています。
ボタンには向きがあります。足の方向が縦になるようつけてください。
1MΩの抵抗(茶黒緑金)は、コンピューターの休止機能(SLEEP)のためにつけます。
7. 音回路
IchigoJamはシンプルな音や音楽に対応しています。
コンピューターからの高速にONとOFFを繰り返す電気信号は、圧電サウンダーによって空気を振動させ、音になります。EX1とSOUNDに挿します。圧電サウンダーに向きはありません。
8. 電源回路(その1)
コンピューターは電源がないと動きません。USBで電源を受け取るマイクロUSB端子、ノイズを除去するコンデンサ(青いもの)、電圧を5Vからコンピューター用の3.3Vに変換する三端子レギュレーター(かまぼこ状、トランジスタっぽいカタチのもの)、スライドスイッチを取り付け、3本のジャンパー線でつないでください。
三端子レギュレーターには向きがあります。丸っこい方を右に向け、挿します。
コンデンサは向きはありません。
スライドスイッチは向きがありませんが、スイッチを右側(OFF)にしておきます。
9. 電源回路(その2)
キーボードに5V電源(オレンジと黒)、コンピューターに3.3V電源2本(赤と黒)をそれぞれつなぎます。
10. クリスタル
CPUをが規則正しく動くように、12MHzのクリスタルを取り付けます。
IchigoJamと書かれた部分のすぐ右側に、12.000と書かれた12MHzのクリスタルを挿しこみます。
11. 拡張入出力用ピン
IchigoJamには、いろいろな用途に使える出力が6つ、入力が4つあります。これを簡単に使えるようにピンソケットを取り付けておきます。
これで完成です。
テレビとビデオ端子をつなぎ、キーボードをPS/2キーボード端子につなぎ、最後にマイクロUSB端子に電源をつなぎます。スライドスイッチを左に動かすとON。テレビ画面に"IchigoJam"と表示されれば、OK!
もしでなければ、すぐにスライドスイッチを右に動かしOFFにし、電源ケーブルを外して、間違いがないか、よく確認しましょう。
コンピューターができたら、次はいよいよ、コンピューターに自分のやってほしいことを伝える、プログラミングです!
まずはLEDの光を自在に操ってみましょう!
IchigoJam x ビスケットボード、数量限定で用意しました。
「IchigoJam ビスケットボード版(送料込み) - SPIKE」
2014.12.4 作成
2015.1.20 改定
2015.2.1 改定