非常時、一番の大切なのは、つながること。下記、負荷が大きくてもつながる順に紹介します。
- 緊急地震速報
地震発生の震源の近いところのデータを元に揺れが発生する場所を予測し、事前に通知するシステム。2007年一般向けに運用開始と、比較的新しい。情報は能動的に取りに行かなくても自動的にメールと同じように届くプッシュであり、放送と同様多数の人が同時に取得できるマルチキャストである。
ほんの数秒でも身構える時間が得られるのは大きい。
ただ、仕組み上、震源地のすぐ近くでは事前の通知ができない、地震が来たのに速報が来ないことがある、速報が来たのに地震が来ないことがあるなど、決して万能ではないので、日頃の備えも重要であり、地震速報慣れして警戒心が薄れてしまわないように注意が必要。
また、通知には日本語しかないので、英語表記の追加はぜひやるべき!
- ワンセグ放送
テレビの地上波デジタル放送帯域の一部を使ってモバイル向けに配信されているワンセグ放送。リアルタイムに多数の人に届く放送は、混む事がなく、役立った。反面、チャンネルが限られるため欲しい情報が得られるとは限らない。
また電波状況が悪いと入らなくなってしまうため、雑音混じりであっても広い範囲で聞くことがアナログラジオも搭載されていると、よりよい。
- Twitter
140文字のミニブログと呼ばれることもあるが、つながりある人同士(フォローしあった関係)ではDM(ディーエム)といって公開しないプライベートなメール機能もあるため、安否確認や情報共有に役に立った。電話やメールよりもつながりやすく、「無事です」と一言書き込んでおけば知り合い全員に伝わるなど、使うデータ通信量が少なく、負荷に強い。
首相官邸や東京電力など一次情報源や、専門家など直接の情報が得られ、RT(リツイート)など口コミで簡単に伝えることができるのも役に立った。情報源の怪しいデマには注意が必要だが、その訂正もすばやく行われるのも良い。
事前に登録が必要なので、家族でまだ使ってなければこれを機にご検討を!
私も祖母のiPadで家族安否が見られるようしておこうと思います。
- facebook
世界規模で広まっているSNS、実名登録と家族やグループ内でのプライベートな情報交換ができるため、情報共有がスムーズに行える。まだ日本では利用者少ないが、海外からの安否確認連絡で役立った。
Twitter同様、ネットを使うため比較的つながりやすいのもうれしい。事前に登録が必要なのも同様。実名登録が前提であるため、安否確認に使うこともできそう。
jig.jp社内連絡網をfacebook上にも構築しました。
- 災害用掲示板
携帯電話会社などが行っている安否確認サービス。電話番号と安否情報を入力すると、自動的に家族に連絡がいくもの。事前に登録が必要ないので、使いやすい。
電話と違って回線を占有しないネット上のサービスなので、比較的つながりやすが、災害直後ではアクセスが集中してつながりにくいこともあった。
- USTREAM
今回、テレビ放送をネット上のUSTREAMを使っての配信も行われていたが、あくまで放送のネットによる代替手段であり、動画配信であるため使うデータ通信量が多く混雑しそうな環境下では使うのは控えたい。
各種会見など、放送と違ってチャンネル制限も時間的制約もなく、一次情報源をリアルタイムに把握できる。番組によっては録画も見ることができ、Twitter/facebookと併用することで、情報収集に役立った。
現在普通の携帯電話では残念ながら見られない、iPhone/Android/ノートPCで視聴した。
インフラは一度に全員が使うことを想定して作られているわけではなく、日々の負荷状況に合わせてある程度の余裕を持った状態で作られている限られた資源であるという認識を持った上で、適切に使い分けることが現状では必要。もっと分かりやすく、もっとスピーディーに安心が得られるツールを考えたい。