医療費削減に対する一手、スポーツ。私含め、スポーツに関心が薄い層へ、ウェアラブルデバイスなどITの活用によって関心を引き出すことに成功した。オープンデータによる多角的な情報発信や、ウェアラブル運動会など新しい取り組みも交えて、福井国体もりあげていきたい。
下記、今回の実証実験でのヒアリングを元に感じた6点の可能性。
- 新スポーツビジネスの可能性
いままでの外からの映像だけではおもしろさが伝わらなかった競技も、応援者が集まり、競技人口増、ビジネス化する可能性がある。今回対象としなかった競技においても、同様の実験を行い、ヒアリングすることでベストな競技を見つけ、注力したい。
- 選手の早い成長の可能性
サッカーにおいては広い視野が必要であり、目の動きだけでなく顔自体を使ってすばやく見渡す重要性を指導者から聞いた。選手の動きを客観的に見ることができれば、より具体的な指導ができる。また、各選手がすべて付け、記録しておくことで、指導者は練習時間外にひとりひとりをチェックすることもできる。指導者に向けて、IT活用プランを収集したい。
- 視点に関する課題と可能性
体操における一人称視線による映像は、観戦者からは好評であったが、顔の向きと目の方向に違いがあるため、競技者、指導者からはあまり参考にならないとあった。360度の半球体を記録できるウェアラブルカメラと合わせて、視線を記録するデバイスの着用と検証を進めることでより幅広いスポーツへの応用が可能になる。
- 電脳メガネの可能性
体操は審査員による評価できまるため、外の視点からどう見えるかを手早く共有することが重要となる。審査員席にカメラを置き、リアルタイムに競技者がかける電脳メガネでその映像を確認することで、顔の向きを変えずに自分の動きをチェックすることができるため、指導者の声と合わせてすばやく改善できる可能性がある。競技のじゃまにならない、小型化されたカメラのついていないメガネ型ウェアラブルディスプレイが活用できる。
- 指導用ソフトウェアの可能性
ビデオカメラ、PC、タブレット等、スポーツの現場におけるIT活用は進んでいるが、まだそれぞれの現場のニーズにあったソフトウェアはない。強みあるスポーツに特化し、競技者、指導者と共に指導用ソフトウェアを開発、改善を続けていくことでそのスポーツにおける必携ソフトウェアが実現でき、日本中、世界中へと展開できる可能性がある。複数人でも共有可能なタブレットは、グローバルなアプリマーケットも持っているため展開も早い。
- ウェアラブルデバイスの課題と可能性
サッカーにおいてはぶつかった際の安全性が課題となるため、できるだけ小さいデバイスが望ましい。ただし、体育館の中など光量が限られる環境において、すばやい動きをとらえるためには感度の良い高性能なカメラが必要となるため、日本メーカーの技術力に期待できる。また体操においては、激しいGがかかるためより強固な固定方法も合わせて必要になるため、スポーツにフィットするメガネやアタッチメントデバイスの開発を進めることが必要である。また、一流スポーツ選手がつけていることによるブランド価値向上も、ウェアラブルデバイスの一般普及を大いに後押しすることになる。
ウェアラブル新デバイス開発して横展開が熱い!
(一般の方も参加できる!ウエアラブル端末の実証実験を福井県立恐竜博物館で実施 | 個人のお客さまへのお知らせ | お知らせ | モバイル | ソフトバンク)