2013-10-12
$35という低価格を実現した名刺サイズのパソコン、Raspberry Piを試してみました。日本では、4,000円ちょっとで手に入ります(at Amazon)。

このRaspberry Piがもともと教育目的でつくられており、Linuxであれば、入門から本格的な開発まで1台のハードウェアでシームレスに使える可能性があることから、こどもに関心をもってもらう初めてのパソコンとしてありかもと、試してみた結果を紹介します。

まずは、こども向けやシニア向けのプログラミング教室に使っている、かんたんプログラミング環境"progrun"、多少遅いながらも、標準で搭載されているブラウザでちゃんと動きました。

次に、MITで開発されたこども向けプログラミング環境"Scratch"も入っていたので、少し触ってみた様子がこちらです。自分で描いた絵がさくっとアニメーションさせられるところが楽しいのかもしれません。

Raspberry Pi、マイコンと同様、外部と接続する端子がありながらも、普通のLinuxが動作する小型パソコンであるため、開発言語の選択肢が広いことで、最近のハードウェアを自分で創ってしまうMake関係で盛り上がっていることは知ってはいました。ですが、個人的には小ささやネット接続ではスマホ、小型でいえば110円マイコンという選択肢があるため興味が持てないでいたのですが、これはこれで違った楽しみ方ができそうです。下記、感想まとめです。

- 良い点
Linuxが動作するので、いろんなソフトウェア資産を活かせる
コンパクトで安価に外部端子が扱えるのでフィジカルコンピューティングの人気にプラスかも?
Raspberry Piに接続する赤外線発信デバイスなどの外部デバイスは人気でるかも?

- 悪い点
SDカードを使ってのOSインストールに手間がかかる(子供には難しい)
ディスプレイ、キーボード、マウスが別に必要でトータルコストは高い
パソコンとしてはスペックが低く、サンプルゲームでの感動が薄い
スマホ+クラウドの組み合わせでカバーできる点が多そう

参考リンク
- 「25ドルのコンピュータがあればで子供達が遊べる」~エベン・アプトン氏・Raspberry Pi財団設立者:ITpro

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