2014-06-21
安倍内閣の地域イベント「車座ふるさとトーク」、総務省、総務大臣政務官の松本文明さんが鯖江にいらっしゃいました。増え続ける行政課題と、減り続ける予算という厳しい局面、オープンデータを含むITに対する国からの期待は大きい。統計力という数値から判断する力、大事なので要チェック!(政府統計の総合窓口


輪になってざっくばらんに話す、車座(くるまざ)スタイル。トークのメンバーはプラスITのまちづくりを楽しむ市民16名(福井高専の先生、学生団体withの学生、高年大学コンピューターおじいちゃんや発明家にFacebookをたしなむおばあちゃんに、市民とITによるまちづくりのCode for Sabae / Code for Fukui)。強力なリーダーシップとステキな笑顔の鯖江市長の元、行政側によるオープンデータだけでなく、地域の学生やおじいちゃんおばあちゃんがそれを使ったり、遊んだりしているのが鯖江のいいところ!


(右:松本文明総務大臣政務官、左:牧野百男鯖江市長)

あたたかな日差しつつまれる西山公園道の駅2F、にこやかに会話する松本さんに、昨年のIT担当大臣の山本一太さんとの楽しかった意見交換会が重なりました。切腹覚悟で意見を申し立てた江戸時代とは違って、現代日本国家は、強大な権力をもった形の見えない妖怪のようなものではなく、人間っぽくって、親しみ持てる、市民に近い存在です。

人は見えないものを妖怪にしてきました。現代の妖怪は見えないものではなく見てないものです。何もしなくても降り注ぐ情報に慣れすぎ、自分で情報を取りに行くこと、情報を発信することが疎かになった時代がありました。日本政府のすばらしい取り組みにも関わらず、本件聞くまで知らなかった車座ふるさとトークのように、見えるのに見ていない世界は広大です。

Facebookは、個人も企業も行政も対等であるところがインターネット的でおもしろいメディアです。個人発信の多くのシェア、いいねを獲得するものもあれば、大企業や国発信でも全く反応のない投稿もあります。投稿本来のおもしろさが何より重要ですが、個人でも小額からお金をかけて広めることもでき、広告を出す側の気持ちも簡単に体感できます。


(誰もが対等なシェアの時代における行政と市民の関係の変化)

情報発信の新しい形であるオープンデータは、それ単体では完結しません。そのデータを加工して再発信する人がどんどんでてくることで威力を発揮します。中身は同じでも、伝えたい対象によって、響くタイトルや表現方法は全く違います。テキストから画像へ、画像から動画へとより短時間で伝わる形へと進化する現代、それらすべてを内包する最終形、それがアプリです。

楽しすぎるのに、まだ広がりが小さいオープンデータを使ったアプリづくり。情報流通連携基盤、odpによるWeb標準化対応と、IchigoJamによって裾野を拡大する取り組みをめがね会館、jig.jp本店にてご紹介しました。すべての人がプログラミングという、現代の魔法を手軽に身につけ、みんなで創るみんなの社会へ向けて一歩一歩進めていこうと思います。


写真提供:「車座ふるさとトーク」|『さばえ.jp』百さんのブログです

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