11:30 会場、鯖江商工会議所、2F会議室に集合。イントロ&自己紹介。鯖江市議、佐々木さんも参加してくれました。
12:30 フィールドワーク開始。ちょうどいいバスが無かったので、徒歩で西山公園へ。途中発見した俳句ポストや、10cm単位での案内看板など、改めて歩くと見えるものがありますね。位置情報や、コメントと共に写真アップするアプリなどを使うと楽しめそうです。
13:30 レッサーパンダ繁殖数日本一、西山公園内にある西山動物園は福井県唯一の動物園、しかも無料!一緒にしても大丈夫な、赤ちゃんレッサーパンダだからこそ、こうして3頭まとめて見られるとのこと。貴重さ、比べないとわからないものですね。ライブカメラが設置されていることなど、QRコードや何かで案内あるといいかも。
14:00 待望のつつじバスへ乗車。つつじバスは後払いの料金一律100円。降りる際、運転手さんに乗り換えと言うと、乗り換え無料券をくれるそうです。バスの乗り方がわかりやすくなると、観光客の方も気軽に乗ってくれるようになるかもですね。バス内のおばあちゃんが気さくに話しかけてくれ、楽しめた様子です。バスでの移動中、アプリ「つつじバスモニター」がオススメです。
14:10 鯖江商店街で本町2丁目にて降車。駐車禁止標識下の注記「偶数月」反対側には「奇数月」に盛り上がる。商店街内での駐車を平等に行える良いルール、昭和50年からあるそうです。なお、この表記は現在は許可されないらしく、貴重なものとのこと。
14:30 キャッチが好評だった、歩くソースカツ丼、サバエドッグでお腹を満たしつつ、あの魯山人の若いころの作品、「呉服」看板がある「あめや」さんを案内。商店街がショッピングセンター以前の地元の買い物場所としての設計になっていて、観光客用にできていないという指摘あり。まだまだ、やりようがありますね。
15:00 会議室に戻って、散策中に気がついた点を、いいところ、改善点に分けて話し合ってもらって、まとめたものがこちら。
- いいところ
バス停がわかりやすかった(目につきやすかった) 色がいい!
乗ってるおばちゃんたちがよく知っている 福鉄と合わせて乗り放題とか気さくに教えてくれた
お店のおばちゃんの意識が高い(デジタル機器使ってる)
バスの中、手すりに色がついていてわかりやすい
食べ物、おいしかった
観光資源がある(西山公園がいい、動物園無料)
鯖江市がリッチに感じる
コミュニティースペースがあるのは珍しい(らてんぽ)
休憩所があっていい(イベントとして使われていたり、いくと誰かいるたまり場となっているのがいい)
魯山人の看板、店長の話がとてもくわしくてよかった
夜集まるところがある
月一のおまつり
バス内タブレットに違和感なく使われている
ゴミを拾う意識
西山公園の広場にねそべっていたり、サッカーしたりしている光景がいい
60歳以上が通える高年大学があって、外にでる機会があっていい
- 改善したいところ
商店街へ行くきっかけになるものがあるといい(お店が開いているかどうかが分かる)
お店のキャンペーンのシールがいろいろはってあるけど、多すぎてよくわからない
お寺の告知はどうしているのかな?
商店街、暗い、人が歩いていない
商店街、飲食店が少ない
運転手さん、愛想ない
おさんぽマップなのに、自転車のことが書いてある
バスのシステムがわかりづらい(バスの中に表記がない)
商店街が観光客向けになっていない
バスの時刻表がわかりにくい(普段使わない人にも分かりやすく)
観光名所、いいところがあるのにアピールされていない
今走っているバスの表示があるといい
バスAPIがあることもバス書いてない
高年大学に行くには乗り換えが大変、本数が少ない(おばあちゃんに聞いた)
道の駅のレストランがアナログすぎ
バスに乗っている人の層がわからない
15:30 これら踏まえて、4チーム、それぞれ課題を設定し、アプリアイデアまとめに入ります。
17:00 発表会開始。
課題:観光客が情報を整理しづらい
情報提供、旅行ログ、2つのアプリによって解決。
分野別に整理した情報をニュースアプリのように提供するアプリ。
登山情報を記録するヤマレコのように、ディープな観光をする旅行者に旅行中のログを記録、共有するアプリ。
旅行中のオススメスポットに来たら、勝手にいい写真と共に、Facebook/Twitterに投稿してくれるアプリなんかもあるといいかも。
観光オープンデータは、魅力ある写真、重要!(金沢市画像オープンデータの例)
課題:バスの利用が少ない
ターゲットを「乗ったことがない地元の人」「乗ったことのある地元の人」「観光客」の3つに分けて、インパクト探し。乗ったことある地元の人にもっと利便性を感じてもらうための「バスリアルタイム情報ボード」の提案。
つつじバスモニターのようなものが、駅降りてすぐ、また、バス待ちの人で賑わうコミュニティースペース、らてんぽに置くイメージ。病院に設置してあるバス情報ボードが好評であることから、病院に行かない人への訴求効果も期待できそうです。
他に、NFC/iBeaconなども駆使した企画バスや、ポイントカード、観光名所をバス内に提示するなど、新しい技術の活用や、ちょっとの工夫で、手軽により良くするアイデア、実際試してみたいですね。
1日無料デイは、規制でできないそうですが、チケット配布は可能で、いままでも実施したことがあるそうです。ここもうまくアプリを絡めてアピールすると違った展開が期待できそうです。
年間利用数20万回の内、100円支払う利用率は63%とのこと、いろいろなデータが更にオープンになるともっと深い考察もできそう。
課題:バスのシステムがわかりにくい
こちらは運営主体である市役所、運転手に注目。つつじバスの案内パンフレットが手に入れば、システムはすべて書いてはありますが、さっとひと目で把握することはできません。うまく運転手さんから、便利な乗り方、お得な乗り方をアシステしてもらえると、鯖江の印象アップにつながるはず。
既存のシステムでは、運転手さんに声をかけないと受けられないサービスがある点、外国人や、奥手な人には使いづらいです。NFC、iBeaconなど、スマホを使ってより便利なシステムをつくったり、バス停に音声案内をつけたりとハイテク化も検討したいところです。
バスの乗り方動画を丹南ケーブルテレビと鯖江市さんが作成されたとのことで、この公開もいいですね!
課題:乗り継ぎうまくいかない
乗り換え案内アプリと、Uberのように運転手さんにいいね!する機能
首都圏の公共交通網ではなくてはならない乗り換え案内アプリ。市営バスにも適応できると乗り継いでのおでかけも手軽になりそうです。特に、乗り換え案内を使い慣れている首都圏からの観光客に、シームレスな乗り換えの案内ができると素敵です。
この実現を加速するのは、もちろんオープンデータ。現在のWebAPIの利用には、簡単ではありますが利用開始手続きが必要です(つつじバス / 鯖江市|WEB APIデータ使用について)。これを一歩進めて、オープンデータ化できれば、公共交通オープンデータの活用に向けた突破口になります!
(東京メトロのオープンデータ活用コンテストは利用に制限あって、残念ながらまだオープンデータではありません)
どこからどこへいきたいかというニーズ、乗り換え案内アプリがあれば拾うこともできますね!
つつじバスは、7台で12路線運行しているので、場所によっては待ち時間が長くなってしまうことから、シャトルバスの検討もしているそうですが、なかなか難しいようです。スマホを使って、待ち時間を楽しく過ごす案内をするのもまた良しとのこと。
市役所の人と一緒に考えるイベント、深い議論ができて良いですね!